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  • 初心者のための、リベラルと保守、ポピュリズムの基礎知識 - そういちコラム

    リベラルと保守――両者は政治的な立場の代表的なものです。 リベラル(リベラリズム)とは、個人の自由を重視する立場。人は古い価値観や慣習から解放されるべきである。たとえば妊娠中絶、LGBTは生き方の自由に属することで、皆がしたいようにすべきと考える。移民に対しては開放的。移民・外国人も個人として尊重されなくてはならない。 そして、人びとの自由実現のため、政府は積極的に福祉を行うべきだとする。つまり「大きな政府」志向。また、軍事力を用いるよりも、話し合いによる国際協調を重視する。 アメリカの民主党(とくに左派)は、おおむねこれにあたるとされます。 以上をまとめて「リベラル」を定義すれば、つぎのようになるでしょう。 資主義を前提に、政府の積極的な関与によって社会問題を解決し、すべての人が自由に自分らしく生きる社会をめざす政治的立場 「資主義を前提に」とあるのは、「大きな政府」といっても、資

    初心者のための、リベラルと保守、ポピュリズムの基礎知識 - そういちコラム
  • 何十回もくり返し読む本が、一生に1冊は欲しい - そういちコラム

    たいていのは、拾い読みでいいと思います。私の場合、全部読むは10冊に1冊です。でも、拾い読みだけで終わってはいけません。一生の間に、それこそ何十回もくり返して読むに出会うのも大事だと思います。 そうでないと、いくらを読んでも、頭の中が「雑多な知識がつまっているだけ」になってしまう恐れがある。 すごい読書家で博識なのに、これといったアウトプットのできない人がいるとしたら、その人は「くり返し読む」に出会っていない可能性があります。 *** 私は20代の前半に、哲学者の三浦つとむ(1911~1989)という人が書いた1冊を、くり返し読みました。『弁証法はどういう科学か』(講談社現代新書 1968年)というです。 このは「論理的なものの見方・考え方」に関するの一種と言えます。これまで十万部単位で売れたロングセラーです。 哲学の中に論理学という領域がありますが、「弁証法」というのは、

    何十回もくり返し読む本が、一生に1冊は欲しい - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/06/22
    繰り返し読む本の存在。それを読んでいるひと時だけかもしれませんが、気持ちが落ち着く。ここ数年はTalebさんの本を繰り返し読んでいますが飽きることがありません。嬉しい記事でした。ありがとうございます。
  • ガリレオが否定しても地球は回っている・真理は「宣言」では決まらない - そういちコラム

    ガリレオ・ガリレイ(1564~1642)は、聖書の教えに反する「地動説」を主張したとして、ローマ教皇庁の宗教裁判にかけられました。これは、多くの方がご存じと思います。 このときとくに問題とされたのは、宗教裁判の前年(1632年)に出版され、真正面から地動説について論じたガリレオの著作『天文対話』でした。 ただし、このにはそれなりのエクスキューズもありました。 3人の人物の対話によって地動説の正しさが伝わるように書いてあって、1人称で書かれていない。それによっていろんな言い逃れも可能になる。また、裁判の10年ほど前に就任した、当時の教皇は以前からガリレオに好意的だった。 「地動説のを出すなら今だ」ということで、彼は『天文対話』を出版しました。しかし、結局は裁判にかけられて、有罪判決を受けた。1633年6月21日のこと。 *** では、ガリレオはこの裁判で、教皇庁の圧力には一切屈しなかった

    ガリレオが否定しても地球は回っている・真理は「宣言」では決まらない - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/06/21
    今日も勉強になりました! いつもありがとうございます。
  • 中古レコードが海外に買い叩かれる?・野村訓市さんのラジオから - そういちコラム

    日曜の夜は、たいていラジオを聴いています。大河ドラマも好きなのですが、録画でみています。 昨日(2022年6月19日)は20時からJ-WAVEで「TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING」という番組を聴きました。DJの野村訓市さんの語りや選んだ音楽が気に入って、この数年だいたい毎週聴いているのです。 野村訓市さん(1973年生まれ)は、学生時代からずっと世界中を旅してきた。DJのほか海外映画製作に関わったり、文筆業、インテリアデザインの会社経営も行ったりと、いくつもの顔を持つ人。何人もの海外の著名なクリエイターとの交流についても、番組で語ったりする。 最初のうちは失礼ながら「どこかの経歴詐称のキャスターみたいだったらイヤだなあ」と思っていました。 でもどうやら物でよかった。たとえば野村さんが関わったという、権威ある賞にノミネートされた海外映画について確認すると、

    中古レコードが海外に買い叩かれる?・野村訓市さんのラジオから - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/06/20
    一杯やりながら聞くラジオ番組の存在がある。いいな~と思いました。ありがとうございます。
  • プチ富裕層とのつき合い方・「プチ文化人」というポジション - そういちコラム

    この社会には「プチ富裕層」という人たちが存在します。一般的な定義はありませんが、ここでは「金融資産が数千万円~数億円」の人たちとします。大金持ちではないが、相当な経済力の人たち。 2019年の野村総研の推計によれば、金融資産5000万円~5億円の世帯数(野村総研の分類だと「準富裕層」と「富裕層」の合計)は約466万世帯にのぼります。 「どうしたらプチ富裕層になれるか」に関心がある人は多いでしょう。でも私は「富裕ではない立場で、プチ富裕層とどうつき合うか」に関心があります。 *** 466万世帯のプチ富裕層――これは、2019年の日の総世帯数5180万のうちの約9%、つまり1割弱。相当な割合です。 そこには(中高年が多いとはいえ)さまざまな年齢・職業・価値観・ライフスタイルの人たちが含まれます。明確な姿を持った社会集団とはいえないでしょう。共通項は「それなりゆとりがある」ということくらい。

    プチ富裕層とのつき合い方・「プチ文化人」というポジション - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/06/19
    プチ富裕層はけっこう多いような気がしています。この人たちとどう付き合っていくかは重要ですね。勉強になります。プチ文化人というポジション、うならされました。今日もありがとうございます。
  • 「論文入門」というより「学問全般への入門」・小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』 - そういちコラム

    このあいだ小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』(講談社現代新書、2022年)を読みました。 書の話をする前に、著者の小熊英二さん(1962~)について。それが書を語るうえで大事なのです。ご存じの方も再確認ということで。 *** 小熊さんは著名な社会学者で慶応義塾大学教授。東京大学の農学部を卒業後、岩波書店に数年勤務しましたが、東大の社会科学系の大学院に入りなおして博士号を取得。 大学院在学中に、修士論文を書籍化した『単一民族神話の起源』(1995年)が出版され、評判となる。 その後は博士論文にもとづく『〈日人〉の境界』(1998年)や、『〈民主〉と〈愛国〉』(2002年)、『1968(上・下)』(2009年)などを著す。これらの代表作はいずれも、近現代の日の社会・思想を扱った学術的な大著です。このほかにも、話題になったいくつもの著作がある。 それらの仕事は高い評価を得ていますが、

    「論文入門」というより「学問全般への入門」・小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』 - そういちコラム
  • 世界史セミナーの活動再開を考えています - そういちコラム

    今回は活動報告的な記事です。私は数年前に『“中心”の移り変わりから読む 一気にわかる世界史』(日実業出版社、2016年)という(大人向けの)世界史の入門書を出版しました。 その後、このの内容をベースにした世界史のセミナーを何度か行っています。 世界史5000年の大まかな流れを3時間余りでPowerPointのスライドとともにお話して、30分から1時間の質疑応答を行う、というもの。 「世界史5000年を3時間」というと、「そんなことできるの?」と思われるかもしれません。 でも、世界史の各時代における「文明の中心」といえる地域に焦点をしぼることで、それは可能になります。学校の教科書みたいに「あれもこれも」にならなければいいのです。 つまり、西アジア(古代オリエント)→ギリシア・ローマ→イスラム→ヨーロッパ→アメリカというかたちで各時代の中心を追いかけてポイントをおさえていく。 これによって

    世界史セミナーの活動再開を考えています - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/06/18
    世界史セミナー気になります。続報お待ちいたします!
  • 最後の「20世紀の巨人」・ポール・マッカートニー - そういちコラム

    今日(2022年6月18日)、ポール・マッカートニー(1942~)が80歳の誕生日を迎えました。 特別なファンというわけではありませんが、ポール・マッカートニーという人は、最後の「20世紀の巨人」だと私は思います。あるいは「現存する世界最大の文化人」といってもいいかと。 「20世紀の巨人」とは、世界史レベルの大きな存在であるということ。「善悪」は問わない。世界に大きな足跡・影響を残した人。そのなかでもとくに有名で「別格」といえる人たち。 *** たとえばレーニン、ヒトラー、チャーチル、フランクリン・ルーズベルト、毛沢東、ガンジー、スターリンといった、おもに20世紀前半の世界大戦の時代の指導者。 大戦後だと、ホー・チ・ミン、カストロのような欧米と対立した重要人物もいれば、欧米で現代政治の起点となったサッチャーやレーガンのような政治家もいる。 科学や技術の世界なら、ライト兄弟、アインシュタイン

    最後の「20世紀の巨人」・ポール・マッカートニー - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/06/18
    ポール・マッカートニーはもちろん知っていますが、「巨人」という捉え方は考えたことがありませんでした。記事を拝読し、確かにその通りだ!と思いました。この人は凄いですよね。気づきをありがとうございます。
  • 2300年前の学者が残した「1万ページ」の論文集・アリストテレス全集 - そういちコラム

    今週のお題「棚の中身」 下の写真は私の棚にある『アリストテレス全集』(全17巻、岩波書店、1968年~73年)。アリストテレス(前384~前322)は古代ギリシアの大哲学者。おおまかに2300年前の人。 この全集は今から30数年前、若いサラリーマンだった頃に古書店で買いました。全巻セットで6万円くらい。でも(もちろん)全部読んでいるわけではありません。パラパラめくったり、拾い読みをしただけです。 このを買った当時、私は月に100時間を超える残業をしていました。 今でいえばブラックな職場ですが、残業代はちゃんと出た。独身の私は自由に使えるお金がそれなりにあって、そのお金を、を好きなだけ買うことに使っていました(若い頃からが好きでした。おもに世界史・社会関係の)。 6万円の全集も、夜勤明けに昼間の古書店街をぶらついたときにみかけて、ぱっと買ったのです。あの頃は、経済的にも心理的にも

    2300年前の学者が残した「1万ページ」の論文集・アリストテレス全集 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/06/15
    この全集にお金とお時間をつぎ込まれたのですね。素晴らしい決断。そういちさんらしいな~と感じました!
  • 「料理」ができなくても自炊はできる・「一汁一菜」でやってみる - そういちコラム

    私は今50代後半ですが、20代前半までに身につけた基的な能力――読み書きや計算、ワープロやパソコンの操作などをもとに、それを使いまわしてどうにか生きてきました。 社会人になってから、細かいことは別にして、当に新しい何かを身につけたことは、残念ながらなかったように思います。 でも、ひとつ例外があります。それは30代以降に「自炊」ができるようになったことです。これは非常によかった。 *** 私は夫婦2人暮らしです。30代で結婚して以来、共働きの暮らしのなかで、朝・夕の事の半分くらいは私がつくってきました。最近の私はおもに家にいるので、私が事をつくる頻度はさらに高くなっています。 しかし、私がそのように頻繁に事をつくっていることを母に話しても、「あんたが当にそんなことするのかねえ」という感じです。 そして母は「小学校の授業参観のとき、先生が子どもたちに”このクラスでご飯を炊いたことの

    「料理」ができなくても自炊はできる・「一汁一菜」でやってみる - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/06/12
    自炊ができるかどうかで人生に大きな違いが生じると思います。「自炊は生きる力になるよ」という、行きつけの居酒屋のおかみさんの言葉はその通りでしたw 一汁一菜でやってみる。これは楽しくもあります。
  • アダム・スミスとケインズの誕生日は同じ・6月5日を「経済学の日」にしては? - そういちコラム

    『国富論』の著者アダム・スミス(1723~1790)と、「20世紀最大の経済学者」と言われるジョン・メイナード・ケインズ(1883~1946)は、時代は異なりますが、生まれた日は2人とも6月5日です。 2人は経済学歴史のなかで「2大巨頭」といえる存在(また2人とも英国人)。 このほかにマルクスも重要だという人もいますが、マルクス経済学は現代の経済学の主流にはつながっていません。やはり「2大巨頭」といっていいかと思います。 そしてその2大巨頭の誕生日が同じなのです。6月5日は「経済学の日」とすべきです。 すでにそういう日が制定されているかもしれないと思って、「経済学の日」で検索しましたが、そんな記念日は出てきませんでした。ならばここで「6月5日は経済学の日とすべきだ」と提唱したいと思います。 *** 2人の業績を系統だってきちんと説明することは、私の力不足などでここでは無理です。 しかし、

    アダム・スミスとケインズの誕生日は同じ・6月5日を「経済学の日」にしては? - そういちコラム
  • 「国の病気」を治したい・後藤新平のこと - そういちコラム

    で、政府による福祉や公衆衛生などへの取り組みが格的に始まったのは、明治の後半から大正にかけてのことでした。たとえば病院の整備、下水処理、貧しい人への支援、公営住宅、託児所等々の事業です。 「国鉄」のもとになる組織ができたのも、その頃です。しっかりした組織ができ、鉄道はさらに便利になりました。発電所が建設され、電気の時代が始まりました。ラジオ放送局もつくられました。 じつは、これらのことはすべて、後藤新平(1857~1929)という政治家が関与しています。彼はほかにもたくさんの仕事をしました。6月4日は後藤の誕生日。 後藤は、若いころ医師でした。しかし、「個々人の病気を治すより国家の病気を治したい」と考えて官僚になり、のちに政治家になった。 そして、持ち前の科学的な精神で「国の病気」と取り組んだのでした。そんな政治家が、今の日にも必要です。 以下、後藤の生涯をざっとたどってみます。後

    「国の病気」を治したい・後藤新平のこと - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/06/04
    後藤新平の名前は知っています。業績もそれなりに知っていたつもりですが、もう一度彼の生き方を見てみたいと思いました。星新一さんの書籍が気になります。ご紹介ありがとうございます。刺激をいただきました!
  • じかに教えてもらえなくても、最高の先生をさがそう - そういちコラム

    勉強では「誰に学ぶか」「誰を先生とするか」ということが、決定的に大事だと思います。 「先生」というのは、「こんなふうに考えることのできる頭になりたい」と思える人です。「その思考のすべてを真似したくなる人」といってもいい。 ここで「勉強」とは、おもに何らかの「学問」や「読み書き」が関わる世界(私が私なりにやってきたこと)を想定しています。それでも「先生が大事」というのは、ほかの世界にもあてはまるはずです。 *** しかし、「この人だ」と思える人がいたとして、その人があなたにとって遠い世界の人だったら、どうすればいいでしょう? 先生が高名な文化人や学者などであって、じかに教えを受けることが困難な場合は? 会えなくても、著作をくり返し読みましょう。講演会があれば、行きましょう。 先生は、ひとつしかないあなたの頭をデザインするためのお手です。「この人だ」と心から思える人を選びましょう。じかに教え

    じかに教えてもらえなくても、最高の先生をさがそう - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/05/30
    「誰に」というのは本当に大事ですよね。最高の先生を求める。妥協しない。私淑というのはいい、素晴らしいと感じました。ありがとうございます!
  • 「誤送金」の事件で社会について学ぶ - そういちコラム

    最近、テレビのワイドショーをみると阿武町の誤送金事件のことを毎日のようにやっています。ネットでもいろいろ取り上げられている。 私は当初それを多少眺めるくらいで、あまり関心を持っていませんでした。「あいつは悪い奴」「いやこっちが悪い」みたいな話も好ましく思えなかった。 それでも事件の展開に伴っていろんなものがみえてくるにつれて、ある種の興味深さを感じるようになりました。「この事件、自分の知らない社会のいろんな面を教えてくれるなあ」と。 *** とくに感心したのは、容疑者(誤送金された人物)が使ったカジノサイトの決済代行業者の口座からお金を回収するために、阿武町の弁護士がとった手段です。 朝日新聞デジタルの記事(5月24日配信)を引用すると、“今月19日に町職員が(そういち注:決済代行業者3社の東京のオフィスに)出向き、国税徴収法などに基づき債権を差し押さえて取り立てることを通知する書面を渡し

    「誤送金」の事件で社会について学ぶ - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/05/28
    連日報道されているので当然この事件は知っていましたが、こういう背景があったとは知りませんでした。この弁護士のように専門性を発揮できるような存在に憧れます。
  • 1人でないと考えられない。1人では考えられない。 - そういちコラム

    「1人でないと考えられない。1人では考えられない」というのは、自分でつくった格言みたいなもの。座右の銘のようにときどき思い出します。 深く考えることや、核となる大事なアウトプットというのは、1人で行うものです。「みんなで・仲間で」という姿勢だと、たいていうまくいかないです。 でも、考えをさらに発展させたり、社会に広めたりするには仲間や読者が必要です。1人きりではダメで、人とのつながりが欠かせません。 上記の2つの命題(1人でないと…1人では…)は矛盾しているようにみえます。しかし、そのように矛盾していることこそが、まさに真実なのでしょう。 *** この1年間ほど私は(まだ現役世代なのですが)、セミリタイアというのか無職というのか、毎日家にいて1人で机に向かっています。人とあまり会っていません。でも、それほど孤独な感じがしない。 「1人」といっても、家族()がそばにいるということはあります

    1人でないと考えられない。1人では考えられない。 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/05/27
    深い言葉だと感じました。結局は当人でしか考えられないし、当人が決めること。じっくりと時間をとって深く考えたい。一方で私たちは他人との関わりがどうしても生じる、そうしないと生きていけませんからね。
  • 「カンタン世界地図」を描いてみよう・世界の地域区分早わかり - そういちコラム

    以下の地図にあるような「世界の地域区分」について知ると、世界史やニュースを理解するうえで便利です。ただし、区分の仕方については諸説あります。 世界の地域区分(秋田総一郎『一気にわかる世界史』日実業出版社より) 西ヨーロッパ(西欧) ドイツ、イギリス、フランス、イタリアなど 東ヨーロッパ(東欧) ロシア、ポーランド、ハンガリー、ウクライナなど 西アジア(≒アラブ・中東)  イラク、イラン、トルコ、サウジアラビア、シリアなど。エジプト、アルジェリアなど北アフリカも含む 中央アジア  カザフスタン、アフガニスタンなど 南アジア インド、パキスタン、バングラデシュなど 東南アジア ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマー、マレーシア、インドネシア、フィリピンなど 東アジア 中国、日韓国・朝鮮など アフリカ サハラ砂漠以南のアフリカ諸国 北アメリカ(北米) アメリカ合衆国、カナダなど ラテンアメ

    「カンタン世界地図」を描いてみよう・世界の地域区分早わかり - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/05/26
    勉強になります! ありがとうございます。
  • 「文化」を繁栄の基盤にした衰退期のベネチアに学ぼう - そういちコラム

    今の日にとって最重要の長期的課題は「これからの繁栄の基盤をどうするか」ということではないでしょうか? この数十年の日の繁栄の基盤は、「家電や自動車などの工業製品をつくり、輸出すること」でした。 しかし、この基盤は近年かなり揺らいでいます。中国などの新興の工業国の台頭や、IT化の進展などの環境変化が、その背景にあります。 日の「繁栄の基盤」について、これまで前提とされていたのは、従来からの「経済大国」路線を、時代にあわせて更新していくことでした。 つまり「最先端の技術でさまざまな産業を発展させて、世界との競争に勝ち抜く」という路線です。でも、それはもうむずかしくなってきている――そう感じている人も増えてきたのでは? *** そこで、ほかの選択肢を考えるうえで、世界史上に参考になる事例があります。 それは、衰退期のベネチア(ヴェネツィア)共和国です。ベネチアは、その長い歴史のなかで、環境

    「文化」を繁栄の基盤にした衰退期のベネチアに学ぼう - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/05/25
    興味深いです。ベネチアは一度訪れたことがありますが、この歴史を知ったうえでもう一度訪れてみたいと感じます。ありがとうございます。
  • 多作な人は、多作だからこそ書くことが尽きない - そういちコラム

    文章の世界でたくさんの仕事をしている人を見ていると、「多作なのに書くことが尽きない」のではなく、「多作だからこそ、書くことが尽きないのだ」と思えます。 どの分野にも、寡作な人と多作な人がいます。学問の世界でも、めったに論文を書かないまま定年を迎える大学教授がいる一方で、百も二百も論文や著作を発表している学者がいます。 そして、かなりの場合、寡作な人よりも多作な人のほうが、ひとつひとつのアウトプットの質が高いのです。「量」の多い人は、「質」のほうも伴っているということです。 「やはりすごい人はちがうなあ」と言ってしまえば、それまでかもしれません。 でも、「その人がすごいから」というだけでなく、そこには「多作が多作を生む」というそれなりの構造があるように思えます。 *** 書くことによって、人は多くの情報にめぐり合うことができます。書くために調べものをするときには、いろんな問いかけを持って資料

    多作な人は、多作だからこそ書くことが尽きない - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/05/24
    多作な人。憧れです。書くことが尽きないという感覚を持ったことがありませんw 書き続けることでいつかその境地に辿り着くことができるのか。考えてしまいます。
  • 戦争という破壊がもたらした平等化 - そういちコラム

    歴史学者のウォルター・シャイデルによる、世界上のさまざまな「破壊がもたらした平等化」を扱った『暴力と不平等の人類史』(東洋経済新報社、2019年、原著2017年、鬼澤忍・塩原通緒訳)というがあります。 そのでは、アジア太平洋戦争による「平等化」に1章が割かれています。シャイデルによれば「日は、戦争由来の平等化の教科書的な事例」だそうです。 第ニ次世界大戦前夜の時代、日も欧米も、今の私たちの感覚では激しい格差社会でした。 経済史の研究者・森口千晶さんのレポート(『週刊エコノミスト』2014年8月12・19日合併号所収)によれば、1930年代(昭和戦前期)の日では「成人人口の上位1%」の限られた富裕層が、全国民の所得の2割ほどを得ていました。 そしてこの「1%」の戦前の富裕層の所得の約半分は、金融資産や不動産からの不労所得です。 しかしこの「1%シェア」は、2010年頃だと1割ほどに

    戦争という破壊がもたらした平等化 - そういちコラム
  • 「いつか読むかも」という本は買っておく(お金の許す範囲で) - そういちコラム

    ふつうの楽しみのための読書だったら、「これから読もう」と思うを買います。でも、もっと深い勉強や、文章を発表するなどのアウトプットを志す場合は、ちがいます。 買うのは、「これから読もう」というだけではありません。「今は読まないけど、いつか読むかもしれない」というも買うのです。 私が尊敬する板倉聖宣さんという学者(科学史・科学教育)は、「研究テーマに関するは全部集める」というやり方をしていました。 板倉さんは、いつも複数の関心やテーマを持っていますが、そのときどきで集中できるのはひとつのテーマに絞られます。 あるとき、「A」というテーマで研究していたとします。そのとき、「いつか取り組みたい」「面白そうだ」と思っている「B」や「C」に関するをみつけたら、買っておきます。すぐに読むのではなく、ただ買っておく。 それを積み重ねると、「A」に取り組んでいる間に「B」や「C」に関する情報も相当

    「いつか読むかも」という本は買っておく(お金の許す範囲で) - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/05/21
    学びになります。リストアップしておかないと忘れてしまいますね。せっかくのチャンスを逃すことにもなりかねない。活用させていただきたいと思います。ありがとうございます。