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  • 「公助」を使うのも主体性・「間違った自助努力」に気をつける - そういちコラム

    自分で頑張るだけでなく、周囲や、あるいは社会による支援に頼ることをどう考えるか? 「自助」「共助」「公助」という言葉もありますが、それらの関係や優先順位についてどう考えるか? これは、現代社会において人生に大きな影響をあたえる事項のひとつではないでしょうか。 そして、一部の中高年(とくに男性)が言うような「最近の若い者は、すぐ他人や何かのサービスに頼ろうとして、努力が足りない」といった考えは、今の社会を生きていくうえではデメリットが大きいと、私は考えます。 たしかに私も「自分ができることをまず頑張る」のは基だと思います。そういう努力や工夫を重ねる姿勢は、すばらしいと思います。 しかし、「自助」ばかりを優先し重視する考えに凝り固まると、自分の可能性を狭め、ときに自分を危うくすると思うのです。 そんな「間違った自助努力」で行き詰ってしまう前に、周囲の人や公的なサービスから支援を引き出していく

    「公助」を使うのも主体性・「間違った自助努力」に気をつける - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2023/02/12
    「頼る」と言うと弱さのイメージが付きまといますが、実際はそうではないのですよね。この着眼点を持っている人がどれだけいるか。おっしゃるように中高年の方はなかなかそう考えられないかもしれません。
  • ベンジャミン・フランクリン 近代社会を精いっぱい生きた最強の独学者  - そういちコラム

    1月17日は、ベンジャミン・フランクリン(1706~1790、アメリカ)の誕生日です。 フランクリンは、ワシントン、ジェファーソンと並ぶアメリカ独立の功労者で、電気学などの科学研究や、さまざまな社会事業で活躍しました。哲学や社会科学の分野でも業績があります。 そして、アメリカでは最もおなじみの偉人の1人で、100ドル紙幣の肖像にもなっています。 しかし、日では「凧をあげる実験で雷が電気であることを確かめた人」というイメージがあるくらいで、それ以上のことを知っている人は少ないかもしれません。 *** フランクリンは、家庭の事情で10歳までしか学校に行けませんでした。しかし、を読んで独学し、また印刷工(最初は丁稚奉公)として働くなかで、仕事で扱う活字の文書を読むなどして勉強を続けました。 なお、当時の印刷業というのは、現代でいえばITのような先端的な産業で、「情報産業」の元祖ともいえるでし

    ベンジャミン・フランクリン 近代社会を精いっぱい生きた最強の独学者  - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2023/01/17
    ベンジャミン・フランクリンという人物は知っていますが、彼について知らないことが多かったです。最強の独学者と言える存在であることに加え、本の持ち寄りを促していたことは知りませんでした。勉強になります。
  • いつまでもいると思うな・高橋幸宏さんの言葉 - そういちコラム

    「いつまでもいると思うな高橋幸宏」――これは先日亡くなったYMOの高橋幸宏さん自身が数年前に述べた言葉です。 2016年11月に、バンドMETAFIVEの一員として生出演した朝のワイドショー『スッキリ‼』で、高橋さんはそう言っていました(どんな文脈だったかは忘れた)。 高橋さんの訃報を伝えた今朝の『スッキリ‼』で、過去の出演のVTRが流れていましたが、この発言は取り上げられていませんでした。でも、2016年の放送をみた私は、印象的な言葉として記憶しています。 そして、自分が子どもの頃や若い頃に慣れ親しんだ有名人、あるいは大切な人が亡くなるたびに、この言葉――「いつまでもいると思うな(〇〇さん)」を思い出してきました。 昨年、今50代後半の私が子どもの頃からその活躍に接してきた、藤子不二雄Aさん、アントニオ猪木さん、アニソンの帝王・水木一郎さんが亡くなったときも、まさにそうでした。 しかし、

    いつまでもいると思うな・高橋幸宏さんの言葉 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2023/01/16
    「いつまでもいると思うな」という言葉を発せられていたのですね。YMOは日本のビートルズともいえる存在。その通りだと感じます。
  • 「初詣」の歴史・じつは鉄道が生んだ新しい伝統 - そういちコラム

    今年の初詣は、歩いて10分ほどの近所にある小さな神社に、元旦にお参りしました。 その神社に初詣に行くのは初めてのことで、「小さな神社だから空いているだろう」と思っていました。 しかし、かなりの人たちが(おそらく近所から)集まって行列になっていました。お参りするまで20分くらいは並んだでしょうか。 そういえば近年は、コロナ禍の行動制限や自粛の影響もあってか、テレビで「電車でお参りに行くのではなく、近所で済ませては?」と述べるのを何度か見聞きしました(行動制限のない今年の正月は、それはあまりなかった気もしますが)。 さらにその背景的な知識として、「江戸時代には近所でのお参りが普通で、遠くまで初詣に行くことは、明治以降の鉄道の発達で普及した」と解説していることもあります。 私の棚に、平山昇『鉄道が変えた寺社参詣』(交通新聞社新書、2012)というがあります。平山さんのような研究は、テレビで述

    「初詣」の歴史・じつは鉄道が生んだ新しい伝統 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2023/01/08
    本当に勉強になります。初詣は何百年、いやもっと前からの伝統のように思っていました。鉄道との関連があったのですか。自分の無知を知るとともに、こうやって学ぶことの喜びを感じました。ありがとうございます。
  • 【新年の名言】星新一 ことしもまたごいっしょに宇宙旅行をしましょう - そういちコラム

    星新一(作家、1926~1997)がある年に友人たちに送った年賀状にはこう書かれていたそうです。 ことしもまたごいっしょに九億四千万キロメートルの宇宙旅行をいたしましょう。これは地球が太陽のまわりを一周する距離です。速度は秒速二十九・七キロメートル。マッハ九十三。安全です。他の乗客たちがごたごたをおこさないよう祈りましょう。 (『きまぐれ博物誌』角川文庫所収のコラム「思考の麻痺」より) 年賀状がまるでショート・ショート(超短編の小説)ですね。 この「名言」の年賀状が書かれたのは、1960年代の終わり。引用元のコラムに“先日、三億円を巧妙に奪取した事件があり”とあるので、昭和の有名な犯罪「三億円事件」があった1968年頃のようです。 昨年(2022年)の後半に、地球の人口は80憶をこえました。星のこの年賀状が書かれた時代――1970年の世界人口は37億人でしたから、50年余りで2.2倍に増え

    【新年の名言】星新一 ことしもまたごいっしょに宇宙旅行をしましょう - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2023/01/03
    新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。星新一さんは学生時代に読み耽りました。友人への手紙の内容もいいですね〜。これは知りませんでした。ありがとうございます。
  • 2022年の世界と日本と当ブログをふり返る・「生き残りたい」 - そういちコラム

    2022年最後の更新です。今年の世界・日の出来事をふり返りながら、その出来事についての当ブログの記事を紹介します。そこで「当ブログの2022年のふり返り」でもあります。 もくじ ロシアによるウクライナ侵攻 安倍元首相殺害 中国における新型コロナ対策 防衛費増額・物価上昇――これまでのパターンが終わる? 今年亡くなった人・いつまでもいると思うな 「シン・ウルトラマン」と社会の変化の減速 小熊『論文の書き方』 魚豊『チ。』 レジー『ファスト教養サッカーワールドカップ さいごに・「生き残りたい」 ロシアによるウクライナ侵攻 まず「最大の衝撃」といえるのが、2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻(ウクライナ戦争)でしょう。 このブログは世界史や社会のことをメインのテーマにしているので、当然ながらいくつか関連の記事をアップしました。 そして、泥沼化の様相を帯びてきたところで「

    2022年の世界と日本と当ブログをふり返る・「生き残りたい」 - そういちコラム
  • ハワード・ヒューズという究極の不幸な金持ち - そういちコラム

    12月24日のクリスマス・イブになると、私はこの日が誕生日の、ある大富豪のことを思い出します。 20世紀のアメリカにハワード・ヒューズ(1905~1976)という大富豪がいました。彼は早死にした父親が創業した機械メーカーを18歳で相続し、その後まもなく、会社の支配を争った親戚を追放して経営の全権を握ります。 それからは、映画や航空機の事業に進出して大成功。さらに不動産投資などで資産は膨らみ、晩年は今の価値で「資産何十兆円」の「世界一」といわれる富豪になりました。 若い頃の彼の活躍は、非常に華やかでした。たとえば、20代でハリウッドの映画産業に進出してからは、自ら監督した大作映画を何もヒットさせています。 また、航空機の名パイロットであり、1938年には世界一周の最速記録を打ち立てています。プレイボーイとしても有名で、女優・モデル、令嬢などさまざまな女性との浮名を流しました。 そして何より

    ハワード・ヒューズという究極の不幸な金持ち - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/12/25
    ヒューズという人物については知りませんでした。もっと知りたい、そう思いました。アビエイターをまずは観てみます。この作品に彼のすべてが描かれてはいないのでしょうが、まずは知りたい。そう思いました。
  • 世界における「移民」「難民」の大まかで基本的な数字 - そういちコラム

    「移民」「難民」のことは、世界情勢を理解するうえで非常に重要なはずですが、私たちはそれについては(世界情勢に関するほかのこととくらべても)まったく知識が足りないように思います。 この記事では、世界における「移民」「難民」についてのごく大まかな統計の話をします。移民問題についての概説書や一般的な統計集で私が知ったことのうち「これは基礎的な数字だ」「興味深い」と思ったものについて述べます。 各国の事情や「移民は仕事を奪うのか?」みたいな具体的な社会問題については、ここでは述べていません。でも、ぼんやりと「やっぱり移民・難民の問題は大きなテーマだ」と感じるうえでの参考にはなるとは思います。 *** そもそも「移民」「難民」とは何でしょうか? 移民とは、国連の定義では「居住国から一年以上離れて暮らす人」のことで、永住や長期在住を志向する人だけでなく、出稼ぎ的な人も含みます。 また「難民」とは、難民

    世界における「移民」「難民」の大まかで基本的な数字 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/12/19
    ヨーロッパへの移民・難民についてのニュースは見聞きしていますが、他人事として感じていました。日本にいると自分事と考えにくいですかね。どうもありがとうございます。勉強になりました。
  • お金を使うのはむずかしい・防衛予算増額のこと - そういちコラム

    防衛予算の増額については、今の日周辺の情勢だと、一定程度はやむを得ないと、私も思います。しかし心配なのは、「増額した予算をうまく使えるか?」ということです。 アジア・太平洋戦争における日軍は、軍事費の使い方が上手ではなかったようです。その象徴は戦艦大和のような、当時時代遅れになっていた巨艦に莫大な予算・資源を投じたことでしょう。 アジア・太平洋戦争についての研究者のなかには、「日軍はアメリカの圧倒的な物量に負けた」「不利な状況で善戦した」という見方に異をとなえる見解もあります。吉田裕さん・森茂樹さんは共著のなかでこう述べています(以下、引用箇所の執筆分担は吉田さん)。 “…実のところは、日軍には「弱いなりの戦い方」ができなかったというのが真相である。敵にくらべて国力がはるかに貧弱なのだから、その乏しい力をいかに効率よく、合理的に使って戦争目的を達成するかを考えなければならないのに、

    お金を使うのはむずかしい・防衛予算増額のこと - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/12/12
    個人に置き換えて考えたいと思います。お金をうまく使えていない。これは事実です、少なくとも私には。これは日本人の特性なのか、個人の問題なのか。まずは自身のお金の使い方を缶耐えたいと思いますw
  • 歴史と偉人の話が満載の『そういちカレンダー2023』をつくって販売しています - そういちコラム

    私そういちは毎年、歴史や偉人、社会などに関する記事がぎっしり詰まった、雑誌感覚の「読むカレンダー」をつくって『そういちカレンダー』という名称で販売しています(下の画像、現物はB5サイズ)。 これをトイレの壁とか、家族や仲間が立ち止まって読むようなところに貼ってもらえるといいと思います。周りの人との共通の話題や、「話のネタ」「考えるきっかけ」を得られるはずです。 2014年版から制作していて、今回で10年目(ずっとほぼ同様の仕様です)。このカレンダーづくりは、私にとって「1年のまとめ」のような活動です。記事の内容のかなりの部分は、このブログの記事を編集したもの。 イラストも含めた原稿作成、編集レイアウト、さらに印刷も商品の発送も自分でやっています。結構エネルギーを費やしております。 とくにお金になるわけでもない、要するに趣味。でもそれが10年続いている。 *** 変わったカレンダーですけど、

    歴史と偉人の話が満載の『そういちカレンダー2023』をつくって販売しています - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/11/29
    そういちさん、ありがとうございます! まだ2023年のカレンダーを一つも入手していませんので、タイムリーでした! メルカリでチェックさせていただきます。
  • 「大国・先進国ばかり」ではないのが、サッカーのワールドカップ - そういちコラム

    オリンピックと比較したときのサッカーワールドカップ(以下単にワールドカップ)の特徴として、「大国・先進国ばかりが強いわけではない」ということがあると思います。 いわば「サッカーにおける平等」が、限界はあるものの、かなり成立しています。 たしかにヨーロッパの先進国や、ブラジルのような南米の大国が強いということはあります。 しかし、ヨーロッパのなかでも中小国に有力な国があったり、アフリカやアジアの新興国・発展途上国が強国に一矢報いる、といったことが起きたりする。 そして、世界のなかで突出した超大国であるアメリカ合衆国が、サッカーの世界では、まったくそうではない。経済大国(GDP世界3位)の日も、サッカーにおいては新興国にすぎない。今やアメリカに次ぐ超大国である中国は、ワールドカップのこの大会に出場さえしていないのです。 *** 昨年(2021年)のオリンピック東京大会における、国別の金メダ

    「大国・先進国ばかり」ではないのが、サッカーのワールドカップ - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/11/27
    こういった視点でワールドカップを見たことがありませんでした。面白いです。残念ながら日本がコスタリカに負けてしまいました。いま冷静に考えられない状態にありますw 明日再読させていただきます。
  • 虫プロ倒産のときに手塚治虫を救った、ある社長のこと - そういちコラム

    マンガ家・手塚治虫は、「虫プロダクション」というアニメーションスタジオを設立し、経営していました。 虫プロは、日初の(毎週30分放映の)テレビアニメのシリーズである『鉄腕アトム』(1963~66放映)をはじめ、手塚治虫原作の作品を中心にいくつものアニメを手がけた、日有数のアニメーションスタジオでした。 しかし、虫プロは1973年に多くの負債を抱えて倒産してしまいます。原因や経緯はいろいろありますが、要するに放漫経営的なところがあったのです。 テレビアニメの世界が抱える問題――限られた製作費で苦しい経営と過酷な労働が強いられるという構図は、業界の初期の時代からすでにありました。虫プロもそれにあてはまります。 虫プロの赤字を、手塚がマンガで稼いだお金で埋めることもありましたが、事業が大きくなれば、それではとても追いつきません。 ただしその一方、あまり知られていないことですが、虫プロのスタッ

    虫プロ倒産のときに手塚治虫を救った、ある社長のこと - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/11/05
    手塚治虫さんがこんなに苦労していたとは知りませんでした。でも譲れないところは決して譲らない。素晴らしいです。そして、彼を心から慕う、このような社長の存在。この社長は凄いですね。胸を打たれました。
  • 来年の手帳を買いました・13年間ずっと能率手帳 - そういちコラム

    近所の書店で、来年(2023年)の手帳を買いました。 私そういちは、2011年以来毎年同じ手帳を使っています。「能率手帳」の一番昔からあるタイプのもので、1949年の発売のロングセラー。 2023年の手帳で私には13代目ということになります。まあ、この手帳はもっと長く使っている人が多くいるとは思いますが。 サイズや厚み、西暦の下2桁をあしらったきわめてシンプルな黒の表紙、クリーム色のページの紙に濃い緑色の印刷、黒の色付けがしてある小口などが気に入って、ずっと使っています。 あと「どこでも売っている」というのもいいですね。「そろそろ来年のを買おう」と思ったら「それを売っている店(大きな文具屋さんなど)」に出かけて行ったり、ネット通販で取り寄せたりせずに、すぐに買えるわけです。 写真は歴代の私の能率手帳。古いのも捨てないでとってあります。 同じ手帳が続くのは、仕事や生活で自分なりに納得した「型

    来年の手帳を買いました・13年間ずっと能率手帳 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/10/27
    私は毎年のように新しい手帳に目移りしています。そして結局使いこなせない。どれだけ無駄にしてきたのか、我ながらあきれてしまいますw 手帳もペンも定番を使い続ける。素晴らしいです。
  • なつかしいFIRE(経済的独立による早期リタイア)というテーマについての経験談 - そういちコラム

    「若いうちに資産形成をして、早期リタイアをしよう」という、FIRE(ファイア)といわれる考え方・ムーブメントがあります。 この記事では、FIREに関する私の経験を述べます。基的に「FIREのすすめ」といえる内容です。 FIRE(ファイア)は、Financial Independence, Retire Earlyの略。直訳すれば「経済的独立による早期リタイア」ということか。 たしかに屋さんでも近頃このテーマの関連をみかけたことがあるし、テレビのワイドショー(去年7月の番組)で取り上げられていたのも覚えています(当時、番組をみながらメモをとった)。 その番組では、FIREを達成したというある男性(30代)が紹介されていました。 この人は大手企業に勤めていたのですが、給与の大部分を株などへの投資につぎ込んで、30才頃には7000万円の資産を形成して会社を辞めた。今は株式からの配当・利益を

    なつかしいFIRE(経済的独立による早期リタイア)というテーマについての経験談 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/10/21
    ご自身のご経験をシェアいただきましてありがとうございます。何か元気をいただいた気がします。もっと好きにやっていいんだ、というような感覚ですw どうもありがとうございます。
  • よく働き、よく学ぶ・エジソンが発明家として独立するまで - そういちコラム

    10月18日は発明王トマス・エジソン(1847~1931)の命日です。エジソンの葬儀が行われた1931年10月21日の夜、全米で彼の功績をたたえて1分間電灯を消すということが(どこまで完全に行われたかは別にして)実施されました。 エジソンは「よく働き、よく学んで不利な条件を克服し、人生を精一杯生きた人間」のひとつの極致です。「よく働き・よく学ぶ」人間の、まさに典型。 いくらかでも元気があるときなら、そういう人間の姿にふれると「自分も怠けないで(自分なりに・ささやかでも)がんばろう」という気になるものです。 でも落ち込んでいるときは「自分はダメだ」「こんなの無理」という感じになるのでしょうが…… 偉人伝で最も興味深いのは、その人物が「第一人者」「大物」になるまでだと、私は思います。 偉人の歩みで私たちの参考や刺激になるのは、何よりも修業時代のことです。私たちの多くは、年齢を問わず大成とは程遠

    よく働き、よく学ぶ・エジソンが発明家として独立するまで - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/10/18
    エジソンについては知っているようで、表層的な知識のみでした。「努力の人」という表現がふさわしいかもしれません。自分が何もできていない、そのことを痛感しました。この記事を読むことができて良かったです。
  • 日中戦争とウクライナの戦争の類似・和平交渉のむずかしさについて - そういちコラム

    先日(2022年9月15日)アップした当ブログの記事で、私は日中の戦争(満州事変も含めると1931~45)の経緯を簡単に紹介し、それが今のウクライナ戦争と似たところがある、ということを述べています。 要約するとこういうことです。 以下、侵略する国=日ロシア 侵略を受けた国=中国ウクライナ。 ・どちらも、「軍事大国ではあるが、経済・産業は今ひとつ」という国が、自分たちの「ブロック(支配圏)」をつくろうと始めた。 ・最初は、侵略を受ける国の周辺的な地域(満州、クリミア)で侵略が始まり、その後数年を経て、中核地域あるいは国全体への侵攻へと拡大した。 ・そして、侵略側は相手を過小評価して「すぐに制圧できる」とふんでいたが、予想外の激しい抵抗にあい、戦争は泥沼化していった。 ・参戦はしていない覇権国側(アメリカなど)が侵略を受けた国を積極的に支援して、その支援が戦争の動向を大きく左右した。

    日中戦争とウクライナの戦争の類似・和平交渉のむずかしさについて - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/10/16
    日中戦争とこんなにも類似点があるとは思いもよりませんでした。それ以前にそういう視点でこの戦争を見ていませんでした。より身近に感じ、かつ考える必要がある。そう思いました。
  • 日本初の鉄道建設・そこには日本人の前向きな面があらわれている - そういちコラム

    1872年(明治5)10月14日(旧暦9月12日)、新橋~横浜間(約29キロ)を結ぶ、日で最初の鉄道が開業しました。10月14日は「鉄道の日」。 今年(2022年)は「鉄道開業150年」ということで、記念品の販売や関連のイベントなどが行われているようです。 この記事では、新橋~横浜間などの「初期の日の鉄道建設の特徴」について述べます。 その特徴は ①西欧の後追い ②国家事業として行われた ③政治的な意図の強さ ④技術の自立化の努力 といったことです。 とくに「政治的な意図(その意志決定)」については、「政府内で“鉄道など要らない”という意見も強いなか、強い意志で鉄道建設を推し進めた人たちがいた」ということは、強調したいところです。 また、「技術の自立化」というのは、「日人が創意工夫を重ねて鉄道という異文化技術を自分たちのものにしていった過程」であり、やはり重要です。 これらについて

    日本初の鉄道建設・そこには日本人の前向きな面があらわれている - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/10/14
    今日がこんなに意義深い日だとは知りませんでした。日本の先達者たちの苦労とその成果を知り嬉しくなりました。ありがとうございます。
  • レジー『ファスト教養』・ファスト教養をただ非難するのではなく「生き方」をまじめに考える本 - そういちコラム

    レジ―著『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』(集英社新書、2022年)を読みました。レジ―さんは、企業に勤める傍ら、音楽をはじめとするポップカルチャーについて、ブログやその他のメディアで発信している方で、1981年生まれ。 「ファスト教養」は、著者のレジーさんの造語だそうです。 書によれば、ファスト教養とは “ファストフードのように簡単に摂取でき、「ビジネスの役に立つことこそが大事」という画一的な判断に支えられた情報” といえるものです(10ページ)。 著者はこう述べています。 “ここ数年、「ビジネスパーソンには教養が必要」といったメッセージがさまざまなメディアで取りざたされるようになった。たとえば、書店を見渡してみると、ビジネス書のコーナーに『教養としての○○』というが並んでいるさまをよく目にするだろう” そして、“最近の「教養が大事」論は、過去のものとはやや位相が異なってい

    レジー『ファスト教養』・ファスト教養をただ非難するのではなく「生き方」をまじめに考える本 - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/10/12
    興味深い内容です。ご紹介ありがとうございます。レジーさん、ファスト教養ともに知りませんでした。こういう主張をされている方がいるのですね。生き方に通じるというところが気になります。ありがとうございます。
  • 専制国家・中国と、多元的で「民主主義」のインド - そういちコラム

    先日(2022年9月30日)アップした当ブログの記事で、「中国は権力集中の専制構造の社会で、日は権力分散の団体構造の社会」ということを述べました。 現代中国の研究者にも、歴史学者にも、つぎのようなことを言う人がいて、私も「そうだな」と思うのです。 ・中国は、バラバラの個人である14憶人が、トップの権力者によって束ねられている(権力集中の専制構造) ・日は、大小さまざまな団体や、いろんなレベルの階層ごとに権力が分散(権力分散の団体構造) 現代中国の研究者の益尾知佐子さんは「中国人の組織ではボスと部下たちは基的に1対1の権威関係で結ばれている。部下たちは互いに独立し、協力しあうことはあまりない」と述べています。 たとえば飲店で厨房とホールが互いの仕事を手伝うことはめったにない。これは従業員どうしの関係が悪いのではなく、相手のテリトリーを犯すと、ボスに認められたその人の立場を否定すること

    専制国家・中国と、多元的で「民主主義」のインド - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/10/10
    中国とインドはこの先、超大国としてその存在感を増していく。両極端なのが面白いです。個人的にはインドをもっと知りたいですが、確かに情報が少ないですね。インド駐在を経験した人に話を聞いてみようと思います。
  • ボーア研究所のコペンハーゲン精神(わけへだてのない協力・自由な討議・ゆとりとユーモア) - そういちコラム

    「量子力学」の建設者、ニールス・ボーア(1885~1962、デンマーク)は、アインシュタインと並んで、20世紀を代表する物理学者だといわれます。 でも「量子力学とは何か」をきちんと説明する能力が私にはありません。とりあえず「現代物理学の重要な領域で、原子や素粒子などの、極小の世界の状態を説明する科学」というくらいのイメージで、以下読んでいただければ。 *** ボーアとアインシュタインはどちらも20世紀物理学の巨人ということですが、アインシュタインのほうがジャーナリズムでの扱いなどから一般には名前が知られています。 でも、ボーアのほうがアインシュタインよりもはるかにまさっていることがあります。それは、多くの弟子を育てたことです。 アインシュタインは、ほとんど弟子をとりませんでした。 一方、彼が所長をつとめるコペンハーゲン(デンマーク)の「ボーア研究所」には、世界中から物理学者が集まりました(

    ボーア研究所のコペンハーゲン精神(わけへだてのない協力・自由な討議・ゆとりとユーモア) - そういちコラム
    aka_koushi
    aka_koushi 2022/10/08
    ボーアの名前は聞いたことがありますが、その功績は知りませんでした。アインシュタインと並び称される科学者とは全く知りませんでした… 弟子を多く育てたという意味で、社会への貢献度はより高いといえますね。