『サンクチュアリ』ウィリアム・フォークナー 加島祥造/訳 新潮社[新潮文庫] 2023.2.15読了 先月コロナウイルスに感染してしまったとき、何故か無性に中上健次やフォークナーの小説が読みたくなった。身体も心も弱っていたから、粘つくような力強い物語を求めたのだろうか。 コロナに感染してしまい、ようやく峠は越えたけどまだ具合が悪く自宅で療養中。 本を読めないのが、本を開く気分になれないのが辛いし悲しい。 どうしてだか無性に中上健次やフォークナーの小説が読みたい、と頭では思っているのに。 pic.twitter.com/8ML1T11jg8— 本猿 (@hon_zaru) 2023年1月16日 読むのも凄惨な恐ろしい事件が描かれているのだけれど、フォークナーが確立したといわれる「意識の流れ」のせいか時系列があいまいで、確かに(多くの方が感じている通り)わかりづらく難解である。だからか、その凄