違法にアップロードされたマンガをインターネット上に公開する海賊版サイトの横行が、出版業界に深刻な被害をもたらしている。海賊版サイトはどのような悪影響を与えるのか。そして、読者は何ができるのか。白泉社の代表取締役社長でかつて『ドラゴンボール』などの担当編集だったことでも知られる鳥嶋和彦氏、「マンガ大賞」発起人であるニッポン放送アナウンサーの吉田尚記氏、マンガ・アニメ海賊版対策協議会事務局長・桶田大介弁護士に語ってもらった。 ■海賊版サイトがマンガの未来を消滅させる!? 吉田尚記氏(以下、吉田):僕が子供の頃はコミックスにシュリンクがされていなかったので、書店でめちゃめちゃ立ち読みをしていました。もちろん今はお金を払って購入したマンガを読んでいますが、お金のない子供からすると「タダで読めるのはいいよね」というのは偽らざる本音だと思うんです。今回はそういう海賊版サイトでマンガを読んでいる子供たち
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