7月23日に行われる東京五輪の開会式。そこで、天皇が読み上げられる「開会宣言」に「祝い」の文言が今回は入らないことが「週刊文春」の取材で分かった。 五輪について定めた「五輪憲章」第5章の55には開会式と閉会式について記されており、開催地の国の国家元首が行う「開会宣言」については一言一句、細かな規定がある。原文は英語だが、JOCが公表している邦訳には、こうある。 〈オリンピアード競技大会の開幕においては 「わたしは、第 ...... (オリンピアードの番号) 回近代オリンピアードを祝い、......(開催地名)オリンピック競技大会の開会を宣言します。」〉 実際、1964年の東京五輪では昭和天皇が「第18回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します」と憲章通りの文言を述べられた。 だが、今回の開会宣言には重大な変更が施された、とあるスタッフは証言する。 「五輪憲章で