生き地獄、廃虚、灰…。3週間にわたりロシア軍に包囲されながら無差別爆撃を受けているウクリアナ南東部の港湾都市マリウポリの現在の状況だ。産婦人科・子ども病院・劇場・アパートなど民間人施設までが瓦礫の山に変わった。海外メディアは民間人に向けた最悪の攻城戦を陣頭指揮するロシアのミハイル・ミジンチェフ中将を「マリウポリの屠殺者」とみている。 ◆アレッポとマリウポリの平行理論 英日刊タイムズやテレグラフは24日(現地時間)、2015年のシリア・アレッポ攻撃を主導したロシア軍指揮官がウクライナの「最悪の戦線」になったマリウポリへの攻撃を総括しているとし、「シリアで学習した残忍さをマリウポリに平行理論のように適用している」と報じた。 アレッポはシリア第2の都市で、2012年に政府軍と反政府勢力の間で生じた内戦が続く中、ロシアの支援を受けた政府軍が極端な包囲・餓死作戦を見せ、数万人の民間人が死亡させ、廃虚