まず最初に言っておくと、小松菜奈と門脇麦の歌はめちゃくちゃ上手かった。ハルとレオで『ハルレオ』というのが劇中のデュオの名前なんだけど、このままデビューしても全然いけてしまうと思いました。『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』での吉岡里帆のロックボーカルもすごかったんだけど、小松菜奈と門脇麦という2人からもこんなクオリティのボーカルが飛び出してくるとは思いもせず、正直この二人の歌を聴くだけで映画チケット分の料金はお釣りが来ると思う。小松菜奈の透き通った声は「いったい天は小松菜奈に何物を与えてるんだよ」という感じだし、門脇麦は本物のシンガーソングライターの女性ボーカルのように、海の底のような深い世界観をたたえた声で歌っている。 パンフレットを読むとこの映画を主導したプロデューサーはエイベックス・ピクチャーの瀬戸麻理子氏で、門脇麦・小松菜奈の二人と十代から仕事をしてきた女