テルミンは自分を映す鏡のような存在。これほど敏感で正直なインターフェースはありません/竹内正実(テルミン演奏/研究家)後編 前回掲載した記事に続いて、後編となる今回は、テルミンをより表現力豊かに奏でるためのポイントや、他の楽器とは異なるインターフェースを持つこの楽器ならではの演奏手法についてインタビュー。さらに、竹内氏と音楽との出会い、ロシアに渡ってリディア・カヴィナのレッスンを受けていた時代の貴重なエピソード、2015年の活動予定などについても聞くことができた。 ※前回の記事はこちら テルミン演奏の左手には 音楽性がはっきり現れます ーーーー書籍の後半、“詩人を育てる編”はビブラート、スラー、クレッシェンド/デクレシェンドなど細かなアーティキュレーションについてのレッスンですね。たとえば、弱音の部分で音量の立ち上がり/下がりを意識することで、より陰影に富んだ演奏になるということも解説され