作家 高橋源一郎氏 @takagengen によるツイッターでしか読めない即興小説「午前0時の小説ラジオ」。 思想家 鶴見俊輔氏の言葉を通して、学び、理解し、そして人に伝えるという事とは何か、どうすれば良いかを高橋源一郎氏が語られます。 ソーシャルメディアにおける様々な議論に参加される方にも参考になるのではないでしょうか。
この本の内容 少年は旅立った。サヨウナラ、「世界」――衝撃のデビュー作『さようなら、ギャングたち』から29年。著者自身「いまの自分には、これ以上の小説は書けない」と語った傑作! 著者 高橋 源一郎 (タカハシ ゲンイチロウ) 1951年生まれ。81年、『さようなら、ギャングたち』で群像新人賞長篇小説賞を受賞しデビュー。三島賞、伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞他各賞を受賞。近著に『一億三千万人のための『論語』教室』他多数。 読者の声 この本に寄せられた読者の声一覧 本書を読んでいると、ユーモアさえ漂う平易な文章の陰に隠れているあまりにも辛い現実に直面しそうになって何度も涙が流れそうになった。ここには清い精神と本質を見極める確かな目を養う大切さが描かれており、「悪」を象徴するあらゆる出来事に対する正しい選択が描かれている。だが、それはストレートに我々のもとには届いてこない。もしかすると、ぼくの解釈は
高橋文学論、ツイッターで 読者と対話「路上ライブ」(1/2ページ)2010年5月7日14時29分 高橋源一郎さん ツイッターの画面から。高橋源一郎さんは「takagengen」というユーザー名でつぶやく 作家の高橋源一郎さん(59)が今月2日から、インターネット上のツイッターで、文学論をつぶやいている。特定の時間に書き込み、読者と直接やりとりをする。「生放送のラジオ番組のようなもの」だと高橋さん。文学とツイッターの出あいに、どんな関係を見いだそうとしているのか。 企画のきっかけは、新作小説『「悪」と戦う』(河出書房新社)を刊行することだ。今月14日の発売日まで、ネット上で「メイキングオブ『「悪」と戦う』」と題して連日つぶやくことにした。 ツイッターなので、1回に書ける量は140字まで。そのため毎回、午前0時ごろからの約1時間をかけ、20回ほどに分けて短い文章を書き連ねている。事前に、こう宣
どうしたら「自分の文章」を書けるようになるのか?生徒たちの熱い気持ちにこたえて、タカハシ先生が画期的な授業をおこなった。「感想文」は5点でかまわない。「自己紹介」は自分を紹介しないほうがずっと面白い。最高の「ラブレター」の書き方とは?「日本国憲法前文」とカフカの『変身』をいっしょに読むと何が見えてくるのか……。生徒たちの実例文も満載。読んでためになる、思わず参加したくなる楽しい文章教室!
・13日間で「名文」を書けるようになる方法 高橋源一郎の明治大学大学院における「言語表現法」講義の書籍化。全13回の授業が学生とのやりとりを含めて収録されている。とてつもない名講義。言葉で語らず、インタラクションで考えさせるという高度な教授法を、毎回繰り出す。 初日、スーザン・ソンタグの「若い読者へのアドバイス」という名文が配られる。死期が近いことを悟った思想家が若者に向けて「心の傾注」という言葉をキーワードに真摯な忠告を短い手紙のように書きつづったものだが、「読み終わったら、その紙から目を上げ、窓の外を眺めてみてください。なんて美しい風景でしょう。このキャンパスのいいところは、こういうものが見られることです。すぐ横に、そんなに美しいものがあるのに、活字ばかり追いかけてはいけません。読んだものは忘れて、見ることに、傾注してください。」と先生。 オバマ大統領の演説、斉藤茂吉のラブレター、しょ
一球ごとに、バッテリーの狙いを、素人にわかりよいことばにする。楽天のノムさんの、次の投球を読む解説は、聞くだけで野球について物知り気分となる面白さがある。「裏」を読むということでは、これはノムさんに似ているかも、と思わせるのが、本書だ。 著者は、前著の『本の読み方──スロー・リーディングの実践』で、デキルやつはやっているといわれる「速読」の不毛さを指摘し、本はじっくり、疑問に思うところは立ち止まり、できれば何度も読み返す「遅読」こそが、自分を養う力になると提唱している。 あっという間に読めた。すらすら読めた。というのが、いまは賛辞に使われたりするが、ほんとうにそれは褒められることなのか。著者は京大生時代にデビュー作『日蝕』で芥川賞を受賞し、それがあまりに難解すぎて歯が立たないと評判になった作家である。ものすごい量の本を読みこなしているであろう彼が、「遅読」。 さて、その続編にあたる本書でテ
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