東京・世田谷一家殺害事件の被害者、宮沢みきおさんが学生時代に書いた脚本。全63ページ。上演時間は約1時間半だった=関連動画はこちら ◇犯人の遺留品に付着 「矢澤幹臣(やざわみきおみ)」。世田谷一家殺害事件で亡くなった会社員、宮沢みきおさんが、東京大学在学中、学生グループの劇団で使っていたペンネームだ。語尾の「み」を頭に持ってくれば「みやざわ・みきお」。「ループすれば僕の名前になる」と当時話していた。捜査本部は今月14日、犯人が現場に脱ぎ捨てたトレーナーなどの遺留品から検出した蛍光染料を公開したが、この染料はインキやペンキに含まれる。学生時代から事件直前まで、みきおさんと染料の接点を追った。【石丸整】 事件5カ月前の00年7月、東京・赤坂のすし屋。約20年前、みきおさんが所属していた学生演劇サークル「蝸牛(エスカルゴ)」の元メンバー男女10人が集まった。 蝸牛は、女子大の学生をメーンに各大学