大ヒットを記録した2010年のデビュー作『NEWDAYS』、その翌年のカバーアルバム『PIANO à la carte feat.Schroeder-Headz』以降、次の動向が待たれていたSchroeder-Headzから、ついに新しい作品『Sleepin' Bird』が届いた。SerphやShing02、NUMB、L.E.D.による表題曲のリミックスを交えつつも、これまでのピアノトリオ形態からいったん離れて、渡辺シュンスケというアーティスト個人の秘めた内省にフォーカスした、とても繊細で美しい作品だ。 エレクトロニックサウンドを織り交ぜることでオーソドックスなトリオスタイルに新しい風を吹き込もうと果敢に挑んできた渡辺だが、ここでは彼のパーソナルな心情をピアノの音色によって、素直に表しているのがとても興味深い。そこで今回は渡辺シュンスケというアーティストの背景とピアノトリオへのこだわりに迫