「力作」「傑作」「心地よい読後感」 毎週日曜の紙面で、選びに選んだ本を紹介してきた「本よみうり堂」の総決算が「今年の3冊」。委員それぞれの心を最も強くとらえた2014年の3冊は――。 評・青木淳(建築家) 〈1〉田中功起著『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、3000円) 〈2〉蓑原敬ほか著『白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか』(学芸出版社、2200円) 〈3〉高野文子著『ドミトリーともきんす』(中央公論新社、1200円) 振り返ってみると、自分の仕事である建築の設計からはみ出た本ばかり取り上げてきたようだけれど、バラバラに解(ほど)けざるをえないこの時代にどう生きるのか、その関心がそうさせてきたのかも。〈1〉は、まさにそれを主題にした本だったし、〈2〉は、バラバラな方向を向いた現代社会において、近代の都市計画を辿(たど)り直し、もう一度「計画」のあり
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