『東京の恋人』から8年、『m t v』 豊田道倫 『東京の恋人』をHEADZからリリースしたのは、2005年のことで、それは、自分にとってはかなり遠く感じてしまう。 あれから8年経ったが、この8年は一言で言えば「苦しくて、自分を思い知った」年月だった。 少し時間は遡るが、『東京の恋人』の前年、2004年に出したのは『SING A SONG』という弾き語りの2枚組のアルバムだった。 当時のストック曲を全部録音してしまえと思い、一日でエンジニア内田直之くんと共に録音した。マスタリングはこの時はじめて作業をお願いした宇波拓くん。パッケージの写真は、この頃自分のソロライブの受付をしてくれていた梅佳代に貰ったスナップを使わせてもらった。まだ、今の「梅佳代」になる前だった。 このアルバムは自主で出したこともあり、宣伝はまるで出来なかったし、初回オーダー数がひどく低くて、がっくりしたが、リリースした頃に