「宮古以北の津波なぜ高かった?」三陸沖小断層、二つ破壊か 東日本大震災で岩手県宮古市以北の岩手県沿岸中部から北部の津波が高かったのは、震災の本震後、三陸沖で二つの小断層が破壊されたためとする研究結果を東大地震研究所の研究グループがまとめた。研究グループは「震源域から遠い岩手で、なぜ波高が高いのか謎だった。近くの発生源から津波が来たため高くなったとみられる」としている。 静岡市で開かれている日本地震学会で14日、発表した。津波は一般的に震源域に近い所ほど高い波が観測され、リアス式海岸では地形などの影響で巨大化しやすいとされる。研究グループの原田智也東大地震研特任研究員は「岩手の津波高は地形の影響だけでは説明がつかず、これまでの研究モデルで計算しても一致しなかった」と言う。 原田特任研究員は本震の発生から3分後、震源域の北部、三陸沖の日本海溝付近で小断層が2分間にわたり破壊されたと想定。そ
霧などで視界が悪い海上に向け、音を出して航行中の船に灯台の位置を知らせる霧信号所(霧笛)が3月末、全国で廃止される。所管する海上保安庁の廃止計画に伴う措置。本州で唯一残っていた宮城県女川町の離島・出島の四子ノ埼灯台も対象となる。漁業者からは継続稼働を望む声が根強く、県漁協女川町支所は新設も視野に検討している。 霧笛の廃止は、海上保安庁が2007〜09年度の3カ年計画で実施。船の衛星利用測位システム(GPS)など航海計器の機能が向上したと判断、廃止に踏み切った。 出島の霧笛は1951年に設置。「ウォーン」という独特の音を響かせ、海上で方向が分からないでいる船の羅針盤となってきた。 三陸沖は濃霧が発生しやすい。特に3〜9月は霧が濃くなることが多く、二管本部は霧情報を出すなどして船舶に警戒を呼び掛けている。 島でホタテなどの養殖業を営む阿部博行さん(60)は「悪天候で作業中に突然前が見え
2日に58歳で亡くなったロック歌手忌野清志郎さんのステージ衣装制作を陰で支えた縫製工場が青森県黒石市にある。青森、弘前両市に店舗を置くテーラー(仕立屋)「トップテーラー」の生産部。津軽の小さな工場が持つ高度な技術は、多くのファンに愛されたミュージシャンのステージを色鮮やかに演出してきた。従業員は今、忌野さんへの感謝の気持ちを新たにしている。 忌野さんの衣装は、襟幅の狭い「コンテンポラリー」というスタイルのスーツ。東京都福生市にあるテーラー「K・ブラザーズ」が手掛け、2003年から仮縫いした後の縫製をトップテーラーが受けてきた。 衣装はデザインが斬新な上、婦人物の特殊な生地を使うことも多く、袖の部分の仕立てには、手縫いの特殊技術を必要としたという。 当時、縫製工場の海外移転が進むとともに、複雑で、きめ細かい縫製技術を持つ職人は国内で激減。トップテーラーにはスーツを1人で縫い上げる技術を
サッカーJリーグ1部(J1)への昇格を決めたモンテディオ山形をめぐり、山形県知事選(1月8日告示、25日投票)の前哨戦で激しい綱引きが演じられている。現職の斎藤弘氏(51)が県とチームの密着度を強調すれば、新人で行政書士の吉村美栄子氏(57)は自分こそ熱心なサポーターだと主張する。チームを運営する県スポーツ振興21世紀協会は「選挙に関与しない」と異例の報道発表をして、慌ててくぎを刺した。 「J1昇格後のことは、わたしと(協会の)海保宣生理事長にお任せください」。11月23日、天童市のNDソフトスタジアム山形であったJ2山形―熊本戦の試合前。斎藤氏がゴール裏席に向かって声を張り上げると、「ヒロシ」コールが沸き上がった。 試合は引き分け、昇格決定は先送りとなったが、県は25日に「モンテディオ山形J1応援会議」を設置し、支援態勢を強化した。 今季、斎藤氏がスタンドで応援したのは10月5
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