前回の記事に続き、消費税と財政に関する論点について、自分で調べてみる記事です。今回は、ある政党が主張する「消費税収は社会保障の一部にしか使われていません」という説について考えてみます。 説明のポイント 「消費税収は社会保障の一部にしか使われていません」は、「社会保障の充実」以外の用途への批判 集約すれば、均衡財政と積極財政のスタンスの違いによるものと理解されるが、誤解を招く可能性があるため、丁寧な説明が求められる 「消費税は一部しか社会保障に使われていない」とは まず、ある政党の主張である「消費税収は社会保障の一部にしか使われていません」は、どういう意味なのかを検証します。 財務省ホームページで掲載されている資料を見ると、消費税の国税にかかる分は「社会保障4経費へ」充てられていると説明されています。 出典:財務省「消費税の使途」 前回の記事でも説明したとおり、消費税は社会保障の目的税とされ