アルヴィン・カーターの採集に同行したのが黒人のレズリー・リドル(Lesley Riddle)という演奏者だったのは前に述べた。レズリーは”人間録音機”のような役割で曲を覚えアルヴィンと一緒に二人の女性サラとメイベルに歌を教えた。 メイベル・カーターは誰かにギターを教わった事はないけれど、レズリー・リドルには教わった事があると言っている。 これらの事柄は、カーター・ファミリーの音楽は、黒人の音楽も内包しているという事を示唆してないだろうか。移民によりブリテン諸島より持ち込まれた音楽とアフリカ系黒人の音楽が混じりアメリカという大地で新しい音楽が生まれたと言う事です。 メイベル・カーターの演奏方法をカーター・ファミリー奏法と呼びますが、黒人の奏法が混じった演奏と考えてよいと思います。ネット上で何人もの方々が紹介していますので私のような老人のアマチュアがする事ではないのですが、カーター・ファミリー