これはエンジニアに限った話ではない。それがスポーツであれ芸術であれ誰かが「世界」へ参加することを悲願や夢、冒険に置き換えて表現する言説がある。そういう発想は閉鎖的で不利益だし、そもそもそんな昭和みたいな根性論とそれを堂々と語る人たちは無視するに限る、という話。 私が初めて家族と共に海外に出ようと計画した際に精神論や根性論をかざす人によく出くわした。「しっかりしろよ。家族も居るのにそんなテキトーな考え方じゃダメだろ」「本気でやりきる心構えができてるのか?」とかだ。きっと彼らは私のことを思ってのアドバイスだったのだろうが、今にして思うと「なんの役にも立たなかったな」というのが正直な気持ちだ。またそういうアドバイスはウェブ上でも少なからず目にする。 「**という国に行った時にこんな大変なことがあったのアタシ。でもそこは持ち前のポジティブ思考で乗り切りました!海外に出るにはこの思考が大切。ポジティ