マレーシア内務省は7日の声明で「ウルトラマン」のマレー語版のキャラクター本の発行禁止を、地元の出版元などに命じたことを明らかにした。登場するキャラクターをイスラム教の「アラー(神)」になぞらえたことが「公共の秩序に有害」と判断したとしている。 この本は「ウルトラマン ウルトラパワー」。キャラクターの一人であるウルトラマンキングがウルトラヒーローの最年長だとし「『アラー』と見なされ、尊敬されている」と紹介していた。 内務省の声明は、発禁の理由について「ウルトラマンは子供たちにとってアイドルであり、アラーがウルトラマンキングに結びつけられると、子供の頭が混乱する」と指摘。「イスラム教徒の子供の信仰心が損なわれかねない」と懸念を示した。(共同)