【ワシントン=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)は10日、火星無人探査車「キュリオシティ」を25日にフロリダ州から打ち上げると発表した。 探査車は長さ3メートル、重さ899キロ・グラム。自動車ほどの大きさで、下降装置からケーブルでつり下げて火星の地表に下ろす「空中クレーン」方式を採用した。2012年8月に火星に到着、岩に穴を開けられるドリルや、車体に内蔵した分析機器で、生命の存在に適した環境があるかなどを探る。 04年に火星に着陸した小ぶりな探査車2機は、強化繊維で作ったエアバッグに包まれ、ボールのように火星表面を転がって止まった。今回は車体が重すぎてこの方式は使えず、着陸地点もより正確に調整できるクレーン方式が考案された。