このツイートが発端 石巻の高校生が書いた「潮の匂いは」という詩を目にした。詩を読んで寒気がするとは思わなかった。自分はなんにも解ってないんだな、と改めて思う。 http://t.co/bqbh0E6cxm — Littlebamb (@Littlebamb) 2014, 5月 15 潮の匂いは。 片平 侑佳(平成25年卒業) 潮の匂いは世界の終わりを連れてきた。僕の故郷はあの日波にさらわれて、今はもうかつての面影をなくしてしまった。引き波とともに僕の中の思い出も、沖のはるか彼方まで持っていかれてしまったようで、もう朧気にすら故郷の様相を思い出すことはできない。 潮の匂いは友の死を連れてきた。冬の海に身を削がれながら、君は最後に何を思ったのだろう。笑顔の遺影の口元からのぞく八重歯に、夏の日の青い空の下でくだらない話をして笑いあったことを思い出して、どうしようもなく泣きたくなる。もう一度だけ、