戦法の開発者である藤井猛九段による藤井システム講座、第二弾です。 1本目の動画で潰れてしまった居飛車側が工夫をしてきました。 今回の講座は、藤井システムVS端歩を受けたバージョンの居飛車穴熊です。 藤井先生にこうやって仕掛けるんだよというのを教えて頂きました。 ぜひ楽しくご覧になってください。 ノイズが多めに入っちゃってます、ごめんなさい。ピンマイクの扱い難しいですね。 動画内で出てくる、『藤井猛九段全局集ー竜王獲得までー』という本のリンクはこちら → https://www.amazon.co.jp/dp/4839972672/ref=cm_sw_r_cp_api_i_SZ0S6PK1WWN9VP0F7585 藤井システムの講座(山口ver.)はこちら→https://youtu.be/X9NHRtZnjNM チャンネル登録、高評価宜しくお願い致します。 Twitterは@er
ボク自身も、たまに相矢倉の時に米長流急戦矢倉を指されて困る時があるので、この記事で、「米長流急戦矢倉の対策のエッセンス」をまとめていきます。 たとえ、久しぶりに米長流を指されても、これだけ知っておけば対抗できる、という事だけを書いてみました。 そもそも、米長流急戦矢倉の狙いとは? 相手に勝つためには、まずは相手の事を知ることから始めましょう。 上図は、米長流急戦矢倉の基本図になります。 見て分かるように、米長流の最大の特徴は、本来、矢倉の要となっている33の銀を攻め駒として使うことにあります。 上図以下は、▲55同歩△65歩と言う風に、5,6筋を絡ませて、角・2枚の銀・桂を使って先手の矢倉を一気に潰そう、と言うのが一番の狙いです。 米長流の対策の基本とは 確かに、米長流は攻撃力が高い戦法ですが、2筋の攻めにめちゃめちゃ弱いという弱点があるのです。 例えば、下の図を見て下さい。 もし、この局
ついさっき久々に四間飛車を使ったら、「45歩早仕掛け」で瞬殺されたので、今の内に45歩早仕掛けの対策を調べてまとめておきます。 調べていくと、「四間飛車はまだまだ深いな」と感銘を受けました。 さっそく、解説に移りましょう。 photo credit: Moto #230 -2- via photopin (license) 対45歩早仕掛けの序盤の考え方 四間飛車で面白いのは、すでに第1図で戦型をめぐる駆け引きが始まっていると言う事。 ここで変な手を指してしまうと、すぐに先手のペースに持っていかれてしまいます。 第1図の先手の陣形を見てみると、先手はこの局面では、棒銀も斜め棒銀も45歩早仕掛けも選べる局面です。 つまり、後手としては、この3つの戦法に対応できるような柔軟な駒組みをしていく必要があるわけです。 で、先手が早仕掛けの場合、後手はどのような戦い方をして行けば良いかと言うと、下図の
相手が石田流をしてきたら、序盤から何もできずにボコボコにされてしまう、と言う人も多いのではないでしょうか? ボク自身は居飛車党なのですが、24やウォーズで相手が▲75歩と指した瞬間に「この将棋負けたわ」と思うほど、石田流を大の苦手としていました。 しかし、最近石田流に対して本やネットで真剣に研究をした所、石田流に対して苦手意識が無くなってきたし、何よりも勝てるようになったので、今回は石田流の対策をシェアしていきます。 ぜひ、参考にして下さい。 石田流対策には左美濃が良さげ 石田流の対策は、今まで「棒金」「角交換型」「居飛穴」「右四間」と様々な方法が編み出されています。 そして、今回紹介するのは「32銀型左美濃」です。 ボクも「これが最強の石田流対策なんじゃないかな」と思っていますし、プロ間でも数多くの勝ち星を稼いでいる戦法です。 しかし、一言で「左美濃」と言っても、石田流側が▲77桂型なの
第2回電王戦の最終戦、三浦八段対GPS将棋で「脇システム」が使われたことで、一気に人気に火が付いた気がしています。 ですが、脇システムに関する定跡書やプロの棋譜が少なく、「指したいけど指せない」と言う人も多いのも事実です。 そこで今回は、脇システムの現在の基本的な定跡と、ボクなりの研究を交えて紹介していきます。 ぜひ、参考にして下さい。 脇システムの超基本定跡(端攻め形) 脇システムの最大の特徴は、先手の46の角と後手の64の角がお互いを牽制し合っていている所です。 どちらかが先に角交換をするか、角交換を拒否するかのタイミングで、後々の展開がガラリと変わります。 まずは、1図を見て下さい。 1図からは、お互いに端歩を付き合い、その後、先手は角交換をした後、棒銀で仕掛けます。 1図からの指し手 ▲16歩△94歩▲96歩△14歩▲64角△同銀▲26銀(2図) ▲64角で△同歩は、63の空間が空
そこで登場したのが藤井システムです。藤井システムには天守閣美濃に対する「対左美濃藤井システム」と、穴熊に対する「対穴熊藤井システム」の2つが存在します。初めに名が知れたのは対左美濃藤井システムでした。まずは対左美濃藤井システムの説明をします。 対左美濃藤井システムの布陣は杉本昌隆七段が奨励会時代に指していたなど完全オリジナルではありませんが、あらゆる変化を体系化し、いくつもの有力な新手を編み出し、戦法として昇華させたのが藤井九段でした。著書『藤井システム』を見ると、74手目に研究で発見した手を指したという実戦譜が紹介されており、その研究の深さをうかがい知ることができます。 天守閣美濃は縦並びの銀、二段目ではなく三段目に玉がいることから、横からの攻めに滅法強い布陣です。振り飛車は、普通に飛車を捌くと自然と横からの攻めになりがちです。そこで、縦からの攻めを見せるべく、図5のように形を作ることを
▽16歩 でなく、 ▽13歩 と受けてくる人も結構多い。 「デカコバ」先生(小林裕士八段)の『速攻で勝つ! ノーガード角換わり』という棋書では、 「▽16歩 は後手の勝率が良くないので、現在は ▽13歩 が定跡」と書かれていたと思う。 前回の記事は、後手早繰り銀模様であったが、 角換わり棒銀ではやや不利とされる(でも最善手ならそんなことはない)腰掛銀模様で調べてみる。 棒銀にも腰掛銀で対抗してくる人は多いし。 さて、上図から ▲12歩、▽22銀、▲11歩成、▽同銀、▲84香、▽同飛、▲66角 で、角換わり棒銀定跡の教科書にも載っている「有名な」局面。 銀・飛車両取りでこれにて先手よし、とされてきたが… 実はここから切り返しがある。 ▽33角! ▲84角(ソフト最善手) と飛車を取る手には、▽15角 と香車を取る。 すると、持ち駒が 先手は飛車 と 後手は銀・香香 と後手の駒得になり、後手が
※本エントリーは2016年頃に鰻屋本舗で書いた「藤井システムとは」をnoteに移植したものです。 藤井システム登場以前藤井システムとは、藤井猛九段が独自に開発した、天守閣美濃と居飛車穴熊に対する四間飛車の序盤戦術です。 本エントリーでは、天守閣美濃に対する藤井システムを「対左美濃藤井システム」(図1)、居飛車穴熊に対する藤井システムを「対居飛車穴熊藤井システム」(図2)と言います [1]。 図1 対左美濃藤井システムの一例(先後反転)[2]図2 対居飛車穴熊藤井システムの一例 [3]居飛車対四間飛車の戦いは、居飛車が穴熊などにガッチリ組む「持久戦」と、舟囲いなど囲いはそこそこに速攻を仕掛ける「急戦」に大別されます。天守閣美濃や居飛車穴熊が登場する前は、四間飛車に対しては急戦を仕掛ける将棋が多い時代がありました。しかし、居飛車が舟囲いのまま四間飛車に対して急戦で挑むと四間飛車の美濃囲いが堅く
衝撃の▽44角出から向かい飛車に回る、将棋Vtuber発案の戦法、 「菜々河流向かい飛車」の棋書『4手目の革新! 菜々河流向かい飛車』を読んだ。 菜々河れいと、黒田プロの掛け合いで、わかりやすく解説されている良書だった。 今回は、この菜々河流向かい飛車で頻出の変化(で、私が特に覚えておきたいもの)をまとめたい。 1.菜々河流カウンター まずは、▽44角出に、居飛車が飛車先を切って▲24飛と、突っ込んできたときのカウンター。 ▽33桂に、▲23飛成 とあえて三段目で成るのが工夫。 当然の▽22飛ぶつけに、▲24歩 で支えて、と金を作りに行く。 当然の▽23同飛(▲34龍と逃げられてはまずい)、▲同歩成。 ここで取られないように ▽45桂の天使の跳躍 までは一直線。 ここを▲58金右なら、 ▽27飛、▲28飛、▽37桂成。で後手よし。 ▲同桂なら、▽28飛成、▲同銀、▽29飛が王手銀取り。 こ
以前はたまにやってた、4-3戦法(先手でもできるが、今回は後手番で解説)。 居飛車の速攻への対策は必須なので、そこらへんをソフトで研究する。 以下、図は先後逆。後手目線。 居飛車は角(というか、角交換された後の銀)に紐つけた状態で、 ▲24歩 と速攻を仕掛けてきた。 これには、角交換から飛車ぶつけで、振り飛車悪くない、という流れなのだが。 ▲同飛成~▲28飛の自陣飛車打ちには、▽23歩でおさえる。 代えて ▽32金 と歩をケチると、 ▲41角~ ▽34飛、▲32角成、▽同飛、▲23金 で飛車先の突破をされてしまう。 さて、深堀りしたいのは、飛車交換ではなく ▲23歩 以下の局面 ▽12飛、▲22角 とゴリゴリ来たら ▽32金 ここでソフト正着は ▲77角成、▽33角 だが、 多いのは攻めを継続する ▲31角成、▽同金、▲22銀 だろう。 それには ▽55角 とぼんやり打つのが正着。 もし▲
お久しぶりの記事4つ目です。 何か気付けば振り飛車対策ばかりですね🤔 私は相居飛車の方が得意で正直研究の深さとかも全然違うのですが、それ故に書くことが多くて面倒くさいから多分これからも相居飛車は書かなさそう。 私は角換わりの定跡に関して真に驚くべき証明を見つけたが、ここに記すには余白が狭すぎる。・角交換四間飛車対策 ・やばボーズ流対策(△44歩△32金型) ・升田式石田流(4→3戦法)対策 ・立石流四間飛車対策 最初は角交換四間飛車だけ書いてたけど升田式と立石流もついでに書きました🥳 ・角交換四間飛車対策 ここでは①△22飛②△44歩があります。ここで①△22飛には▲47銀▲38金の形を作ります。 △64歩には▲86銀から端棒銀、△84歩には▲66銀から地下鉄飛車にするのが形。▲86銀に代えて▲29飛が本筋ではあるけど、相当変化多くなるから絞る意味で▲86銀を推奨。 ▲29飛の形で▲8
記事8つ目です。 毎回書き方を忘れて前回の記事を参考にしてるのですが、何かいつも冒頭で投稿数を数えてるからそれに倣って書いてます。 元々将棋は先手勝率が52%と少し先手が良くて、藤井七冠やAI同士の対局など強くなればなるほど先手勝率が高くなっていきます。 それを考えると、やはり手損そのものが棋理に反する行動なので咎めたいですね。 まあ私レベルのアマチュアだと終盤の悪手で決着が付くことが殆どなので、序盤の一手損がほぼ関係無いのは実際そうなんですが、戦法をソフトで掘るようになって序盤の一手の重みというものを前よりは実感出来るようになったので、それを記事の中に反映したいです。 この戦法を選ぶ昭和の序盤軽視おじさんに知識と研究でリードしたい🙄 個人的な意見ですが、努力で簡単に改善出来る部分を放置しているのは驕りだと思ってます(思想強め) でもそういう人って終盤つよいんだよね… ①正統腰掛け銀 ②
始めまして、マリンブルーと申します。 最近自分が使っている角換わり拒否型の村田システムについて一通り体系化出来たので、記事を書いてアウトプットしようと思います。 試行錯誤しながら試運転した将棋ウォーズでは戦法ランキングで3位になれたからその辺の人よりは詳しい自信あります🤔 初めてここのランキングに名前載れた! 基本図1①▲48銀②▲56歩③▲38銀がありますが一番多い①▲48銀から書いていきます。 基本図2▲48銀には△74歩と突いて攻めの姿勢を見せます、これに対して▲66歩以外の手なら早繰り銀で攻めるのが有力な構想です。 △65銀があるから▲66歩△75歩▲67銀△76歩▲同銀銀を引っ張り出す事に成功、以下組み合う。こんな感じで嬉野流チックに指してどうか、後手ながら主導権握れるから不満無いと思う。戻って基本図2から▲66歩と指した場合は△55歩といきなり位を取るのが有力です。 ショーダ
最近ネットでこの形がよく指されているので、自分の対策というか決定版を紹介。 この戦法が成立しない理由 こういう感じの奇襲戦法は必ず穴がある。とがめるために必要なのは、どこが普通の将棋と違くなっているかを見つける事。①違くなった瞬間に攻め切る、②違いを悪形のまま放置する、のどちらかで奇襲戦法は対応できる。 この場合は、①の方である。 初手より、▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △8八角成 ▲同 銀 △3二金▲2五歩 △4二銀 △42銀は疑問手。この時点で有利なので、後手でこの戦法は成立しない普通の将棋とは違くなった瞬間に仕掛けるのが大事。 ここで、△33桂、△33銀、△41王の3つある。 △33桂△36飛に対して、△45角、△27角(それ以外は▲26飛として相当こちらが良い)がある。 まず、△27角に対しては ▲38銀△36角成▲同歩でどうやっても後手は桂頭攻めが受からないので、先手有利。 +5
基本形までの指し手どうもとりとんです。今回は東北全国で大活躍したとっておきの三間飛車対策を、全国新人中止になったので公開したいと思います。 ▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二飛 ▲6八玉 △4二銀 ▲5八金右 △6二玉 ▲7八玉 △5二金左 ▲3六歩 △7二玉 ▲9六歩 △9四歩 ▲4六歩 △8二玉 ▲3七桂 基本形 ①基本図から△7二銀 △72銀と上がられたら▲45歩と仕掛けます。 △同歩 ▲24歩から仕掛けていきます。 ▲24歩△同歩▲33角成△同銀▲45桂。ここで、△42飛と△22銀の2択 △42飛の場合 ▲33桂成△同桂▲66角△25桂▲11角成△47歩▲44香打 以下▲4四香 △4八歩成 ▲4二香成 △5八と ▲5二成香 △6九と▲6二金 この金打ちが良い手で勝ち。△71金打に対しては▲41飛と打つ。 また、▲44香に△同飛は、▲同馬 △
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