「毒親論」は本質的に宿命論だ――「アダルト・チルドレン(AC)」の概念を日本へ導入した精神科医の斎藤学(さいとう・さとる)氏は、親バッシングに終始してしまう「毒親」ブームに警鐘を鳴らす。「毒親」の子どもたちにも、たくさんの可能性がある。「毒親」から本当に自由になるためには、どうしたらいいのだろうか。話題の書『「毒親」の子どもたちへ』についてインタビューを行った(聞き手・構成/山本菜々子) ――『「毒親」の子どもたちへ』では、「毒親論」を批判されていますね。 最初にお伝えしておきたいのですが、私は「毒親論」を批判しているのであって、「毒親」と呼ばれる親たちを擁護しているのではありません。また、この本を単純な「反毒親論」にはしなかったつもりです。 あとがきにも書きましたが、「毒親論」はACという概念と同じように、核家族をノーテンキに褒め称える「家族は天国」論へのカウンターになったと思います。実
「よい校正ってなんだろう?」 荻窪のブックカフェ「6次元」にて2015年5月に開催された「校正ナイト」。ニッチでマニアックなテーマにもかかわらず、告知から一瞬で予約が埋まったという謎の人気を集めたトークイベントです。総合出版社校閲部勤務のかたわら、ひとり校正社「栞社校正室」を立ち上げた牟田都子(むた・さとこ)さんを中心に、働く環境や媒体は違えど同じく校正を生業にする来場者の方々も巻き込みながら、校正という仕事の持つ奥深さや今後の在り方について語ります。 図書館司書から校正者へ ナカムラクニオ(6次元店主/以下、ナカムラ):僕は2年くらい前から校正に興味を持っていて、校正ナイトをやりたいなぁ、と周囲にずっと言っていたんです。本日やっと実現して嬉しいです。今日のゲストは、校正者の牟田都子さんです。 牟田都子(以下、牟田):牟田と申します。私は、校正の仕事を始めてやっと6年くらいのまだひよっこな
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く