ロックバンド・クリープハイプのフロントマンのみならず、作家として小説『祐介』をヒットさせた尾崎さん。新刊『苦汁100%』での絶妙な言葉選びの秘密、日本のバンドシーンを取り巻くいびつな状況もうかがいました。 ◆ ◆ ◆ いまのバンドはフェスで盛り上がってないと、売れていないと思われてしまう状況なんです。 阿川 今回、初めて尾崎さんがボーカル&ギターを務めているバンド・クリープハイプの曲を聴かせていただいたんですけど「すげえ」と思いました。 尾崎 ありがとうございます。 阿川 なんか聴いたことがある声だなと思ったら、映画『百円の恋』の主題歌だった「百八円の恋」もクリープハイプの曲だったんですね。いまさらで大変失礼いたしました(笑)。さらには文章のほうでも活躍されていて、昨年出版された処女小説『祐介』は5万部に迫ろうとしていると聞いてます。ちなみに音楽のほうはどのくらい定期的にライブを? 尾崎