話題のドラマ「新聞記者」の、作り方の問題ドラマ「新聞記者」が話題になっている。世界最大の動画配信プラットフォームNetflixで1月13日から配信されているのだ。好意的な論評が目につくので期待がふくらんだが、視聴して筆者は大きな問題を感じた。 役者陣が重厚な演技でこの題材に望んでいるのは様々な記事で言われている通りだ。その点は素晴らしい。だが悪役は絵に描いたような悪人、という描き方にはいささか白けた。一昔前の時代劇のようではないか。 ただ筆者が感じた「問題」とはそういう一般的なドラマとして、ではない。このドラマのそもそもの”作り方”が、物語の作り手としてモラルを欠くと感じたからだ。 このドラマが森友事件における公文書改竄を題材にしているのは誰もがすぐにわかることだ。土地の不当な値引き、それに関連する公文書の改竄命令、それを苦に自殺した現場の官僚、事実を知ろうと裁判を起こす遺族などが、取材し
著: ゆっきゅん 私が岡山県に住んでいたのは2014年春の高校3年生までです。高校は進学校で土日も部活か勉強、外食もあまりしない家庭で、友達と話す場所といえば「ハローズ」のイートインコーナー、放課後に遊ぶならローカルカラオケ「サウンドビート」、略してサンビだった。 だから観光に勧められるような岡山のスポットに詳しいとは到底言えないけれど、それでも私は岡山県の岡山市(実家はわりと中心部でした)のなかでできる限り積極的にカルチャーを享受してきたように思います。 上京を決めたのは高2のとき。でも、それまでもずっと本当は、芸術文化の真ん中に飛び込むことを望んでいたんだろうと感じます。岡山に大きなイオンがオープンする直前に上京した私。その記憶を辿りながら、私の過ごした岡山の街を紹介します。 メルパとシネマ・クレールが教えてくれた映画たち 私が初めて自分が「これ、どうしても観に行きたい!」と母親にお願
海外旅行とピクニック、あとビールが好き。なで肩が過ぎるので、サラリーマンのくせに側頭部と肩で受話器をホールドするやつができない。 前の記事:シベリア鉄道に揺られて寝正月 > 個人サイト つるんとしている あの大鍋が日本で もったいぶらずに一番いい画からいきましょう。これがお店でいただいたプロフ。日本人になじみのある料理で例えれば、これは一種の炊き込みご飯だ。たっぷりの油と、かたまり肉と、にんじんのやさしいうまみが混然一体となった炊き込みご飯。 みてみて、このお肉。繊維がほろほろにほどけて、これだけでなんかもう、いろいろ約束されてしまっているでしょう 肉のうまみもさることながら、ふわっと香るスパイスとにんじんの甘さも加わって、要素かけ合わせまくり。過剰で背徳的なうまさなのだ。最後に現地でプロフを食べたのは3年も前になる。嬉しくて懐かしくてあやうく涙が出かけた。 おれは料理人でもないのにめっそ
どうも。 昨日、僕のツイッターのTLはこれで覆われました。 はい。宇多田ヒカルのニュー・アルバム「BADモード」です。話題ですよね。 今回、僕も解禁のその瞬間から、このアルバム、待ち構えて聴きました。 というのはですね、僕、彼女に関しては、最近まで正直、「嫌い」だとか思ったことはないんですけど、そこまで強い興味を持って聞いたことがなかったんですね。それは、日本を離れて今年で11年になるんですけど、日本にいるとき、「インディ・ロック聴く人が好きなアーティスト」という印象が全くなかったから。僕の周囲でも、椎名林檎を聴く人というのは極めて多かったものですけど、宇多田というチョイスはあまり聞かなかったですからね。 僕の場合はR&Bも聴くので、その観点から、「10代にしてはすごくよくできてるな」とかUTADA名義で国際デビューした際も「それなりの作品に仕上がってるな」とか「For Youとか光とか、
CULTURE | 2022/01/24 「左翼の内輪受けドラマ」Netflix版『新聞記者』が褒められているうちは「小悪の玉突き連鎖」を止められない 【連載】あたらしい意識高い系をはじめよう(27) 倉本圭造 経営コンサルタント・経済思想家 1978年神戸市生まれ。兵庫県立神戸高校、京都大学経済学部卒業後、マッキンゼー入社。国内大企業や日本政府、国際的外資企業等のプロジェクトにおいて「グローバリズム的思考法」と「日本社会の現実」との大きな矛盾に直面することで、両者を相乗効果的関係に持ち込む『新しい経済思想』の必要性を痛感、その探求を単身スタートさせる。まずは「今を生きる日本人の全体像」を過不足なく体験として知るため、いわゆる「ブラック企業」や肉体労働現場、時にはカルト宗教団体やホストクラブにまで潜入して働くフィールドワークを実行後、船井総研を経て独立。企業単位のコンサルティングプロジェク
キャラクターの裏に隠された自分自身をありのままに語る、ダ・ヴィンチニュースの恒例企画『声優図鑑』。第279回目に登場するのは、TVアニメ『スーパーカブ』小熊役、TVアニメ『女神寮の寮母くん。』で八月朔日せれね役を演じる夜道雪(よみち ゆき)さん。 声優・コスプレイヤーなどマルチに活動する夜道さんですが、学生時代は特にジャンルを定めず、漠然とエンタメの世界を目指していたとか。8歳にして動画デビュー、10代のフリーランス時代など、紆余曲折の日々を振り返り、語ってくれました。 中学生の時に描いた絵を今でも見返します ——マルチに活躍する夜道さんですが、小さい頃はどんな子どもでしたか? 夜道:家族に言われるのは、ずっとボケ〜ッとしてて、ご飯も食べなさいって言われるまでぼけっとしてるような子どもだったらしいです。保育園でも「自分の世界がある」と言われて。だから今ではかなり喋るようになったと思います。
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