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ブックマーク / www.outsideintokyo.jp (3)

  • OUTSIDE IN TOKYO / メヘルダード・オスコウイ『少女は夜明けに夢をみる』インタヴュー

    塀に囲まれたイランの少女更正施設には、強盗、殺人、薬物、売春といった罪で捕らえられた少女たちが収容されている。撮影許可を得るのに7年もの歳月をかけ、彼女たちの”失われた人生”に光を充てるのは、イランを代表するドキュメンタリー作家メヘルダード・オスコウイ。”ドキュメンタリー”といっても、このインタヴューを読んで頂ければ分かる通り、作り方は”フィクション”のそれと同じで、綿密な準備を経て映画は撮影されている。既に監督自身が様々な機会に明かしている通り、最も影響を受けたのが、アッバス・キアロスタミ、小津安二郎、ロベール・ブレッソンであるというのだから推して知るべしである。 メヘルダード・オスコウイのカメラは、ほとんど、この収容施設から出ることなく、塀の中の彼女たちの日常と彼女たち自身による告白を親密な距離感で捉えていくが、その視座から捉えられた映像は、対象を表面的ではなく、空間の奥行きを含めて立

  • OUTSIDE IN TOKYO / ホン・サンス『3人のアンヌ』インタヴュー

    韓国を代表する映画監督と聞かれれば、(今の僕ならば)迷わずホン・サンスの名前を挙げるだろう。もちろん、キム・ギドク、パク・チャヌク、ポン・ジュノなど、名前が挙って納得という監督はまだいる。だが以前キム・ギドクも嘆いていたように、彼らの作品はあまり韓国では支持されていないという。もちろん、それは興行収入という意味でだが。そんな彼らは世界の映画祭での人気がすこぶる高く、海外映画好き、また欧米を筆頭に世界中の映画監督からよく名前が挙がる。だが逆に言えば、彼らの映画製作の資金は映画祭での評判にかかっていると言ってもいい。海外の資金を糧に好きな映画を撮っているのだ。 その中でもホン・サンスは特殊な立場を貫く監督だ。その登場人物はたいてい韓国人で、舞台もだいたい韓国。彼がアメリカで勉強し、パリで撮りたい映画に開眼したように、海外で暮らす韓国人が描かれることもある。男は揃いも揃ってダメ人間。女は優秀な

  • OUTSIDE IN TOKYO:映画の21世紀をみつめて

    作において、劇作家・演出家、松田正隆の同名戯曲のセリフを一言一句変えずに映画化することに挑戦した越川道夫監督は、主人公の女を演じる河野知美と夫を演じる梅田誠弘の演技、存在感の素晴らしさも相まって、演劇の一回性を生々しく捉えた、”映画”ならではの見事な呼吸が息づく作品を創り上げた。ここに、間違いなく代表作の一つになるであろう作品『水いらずの星』を撮り上げた、越川道夫監督のインタヴューをお届けする。

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