「生産性」「効率化」と言う言葉が叫ばれて久しい昨今、多くの企業が自社の生産性を上げるため、様々な施策を行っています。経済学的見地から見たとき、日本企業の生産性を上げるために必要なことは何なのでしょうか。マクロ経済学者である飯田泰之さんに「いま日本人経営者や人事が考えるべき生産性を上げる方法」を伺いました。 日本企業が陥る「従業員の能力=生産性」という大きな誤解 「生産性を高めるにはどうしたらよいのか」との課題に直面したとき、多くの人は 「生産性を上げる=新技術や最新式の機械の導入」と考えがちです。ですが、「それは大きな誤解である」 とマクロ経済学者の飯田泰之さんは語ります。 「生産性のもっとも単純な指標である労働生産性は付加価値、つまりは粗利を労働時間で割ってはかります。私が倍の処理速度の最新式のパソコンを購入しても、私の原稿料は倍にはなりません。最新式のレジを入れても利益が増えるわけでは
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