@IT自分戦略研究所ブックシェルフ(105) 「やる気の出ない」5月に働く意味を考える @IT自分戦略研究所 書評チーム 2009/5/19 ■仕事を通じて自分を高め、人生を豊かにする 「5月病」なる言葉がある。4月の入社や異動など環境変化が一段落して、ビジネスパーソンは「はっ」と気付く。「仕事、仕事の毎日が定年まで続くんだ」。オウム事件の際、「終わりなき日常」という言葉がはやったがビジネスパーソンにとっては「終わりなき仕事」だ。高度経済成長期のように給与が上がり、耐久消費財が増えていく日々を幸せと実感できた時代とは違う。働く意義をどこに見いだせばいいのか……。そんな5月病ぎみの方にお勧めの2冊。 『無趣味のすすめ』(村上龍 著) 本書は雑誌『ゲーテ』の連載コラムに加筆修正したもの。連載を始めるに当たって、村上氏が編集部から依頼されたテーマは「仕事における品格・美学」だった。村上氏はこの価