峯田さんの帯評にインスパイアされて、少し書きたいと思います。峯田さんは「このマンガは子供の視点から描かれたマンガで・・・」ということを書かれていますが、僕も『おやすみプンプン(以下プンプン)』については、パースペクティヴに対する注意が必要だ、という風に感じていました。というのは、やはり、初めて読んだときに、(誰もがそうでしょうが)プンプンの風貌が気に掛かったからです。『プンプン』が、subjective point of view−仮に主観視点としておきましょう−で描かれており、なおかつ彼だけがあの風貌なら、別段驚くには値しないんですね。なぜなら、自分だけが特別に思える(あるいは異質に見える)、といった感受性は、プンプンくらいの世代にはありうる心性だからです。思春期的感受性の投影があの風貌として現れている、とでも言えば済む話なんですね。 しかしながら、プンプンの両親や叔父である小野寺雄一も