CINEMORE(シネモア) CINEMORE ACADEMY K2 Pictures 紀伊宗之プロデューサー 「映画は儲からない」と言うのは日本人だけ【CINEMORE ACADEMY Vol.32】
川村元気「失敗と反省」 ロングインタビュー(後編)「電車男」に始まり、「告白」「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」「君の名は。」「怒り」「天気の子」など、これまで40本の映画を手がけてきた川村元気氏は、映画業界ならずとも、クリエィティブな仕事に従事する人々にとって無視することができない存在といえるでしょう。今年、映画プロデューサーのほかに小説家、脚本家、絵本作家など、実に多くの顔を持つ川村氏に、「映画監督」という肩書きが新たに加わりました。 自らの祖母が認知症になったことをきっかけに、人間の記憶の謎に挑んだ自著「百花」の映画化に際し、なぜ監督を務めようと思ったのか。激務をこなす川村氏にとって、仕事というカテゴリーにおける効率、非効率の線引きはどこにあるのか。 この連載では、本人のロングインタビューや仕事仲間からの証言集などを通して、全7回で「川村元気」を紐解きます。映画人としてのキ
興行収入25億円、観客動員数190万人突破――アニメ映画「この世界の片隅に」が快進撃を続けている。日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞など映画賞も総なめし、全国でロングラン公演中だ。 「ヒットの要素が見当たらない」。企画段階で業界のプロたちにこう評価され、資金調達は激しく難航。当時まだ珍しかったクラウドファンディングを活用し、制作にこぎ着けた。「一般の人々という“エンジェル投資家”によって完成に導かれた。一種の市民映画だ」。プロデューサーの真木太郎さん(ジェンコ代表)はこう話す。 クラウドファンディングで集めた資金は約3900万円。国内の映画クラウドファンディング史上最高額だ。支援したファン3374人は“宣伝隊長”となってSNSで評判を拡散し、ヒットを後押ししてくれた。 クラウドファンディングによる映画制作の成功例として語られることも多い同作だが、「クラウドファンディングで映画を作
こんにちは〜! 株式会社人間の社領エミです! みなさんはご存知でしょうか? 海外映画、日本でポスター作ったら全然別物になっとるやんけ問題を! このような、 本国で公開した時と日本で公開した時で ビジュアル・タイトル・キャッチコピーが全く違う という現象が、一時ネット界で「ダサい」「ダサくない」の論争を巻き起こしたそうなのです。 その中でも特にこちら、「少女生贄」という映画が…… ンボボボボオォ……って何……? ビジュアル自体はそのままといえ、なんか完全にチョケてない……? いいの〜!? 怒られないの!? まぁこんだけ目立つように「ンボボボボオォ」って書いちゃってるんだから、「このお化け、もちろん映画の中で『ンボボボボオォ』って言うんだろうな〜」と思うじゃないですか。 気になったので観てみたんですけど、こいつ一切「ンボボボボオォ」って言わないんですよ……。 な、なんで「ンボボボボオォ」ってつ
2013年公開の『そして父になる』でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞し、その後も『海街diary』、『海よりもまだ深く』と話題作を発表しつづけている是枝裕和監督。6月刊行の著書『映画を撮りながら考えたこと』では、原作モノや続編モノでないと企画が非常に通りづらくなった映画界で、ほぼ全作オリジナルで20余年闘いつづけているその軌跡を振り返っている。数々の書評やインタビュー、TBSブックバラエティ番組『ゴロウ・デラックス』にも取り上げられた本書について、また、普段はなかなか聞くことのできない“映画にまつわるお金の話”について、語ってもらった。 ”世界のコレエダ”が語る映画にまつわるお金の話 - Part1 - 「映画を黒字化するために」 ――『映画を撮りながら考えたこと』を機に、ご自分の制作の軌跡を振り返った率直な感想はいかがですか。 是枝 「あとがきのようなまえがき」にも書いたのですが、自分の作
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最近では「演出助手」とも呼ばれる助監督の仕事に迫るロングインタビュー後編。東映で、名監督と呼ばれる方たちのもとで助監督を務めた加藤卓哉さんが、現場で学んだ演出とは? 映画監督をめざす人必読の後編をどうぞ! 【インタビュー前編】助監督ってどんな仕事をしてるの? ゲーム機開発のエンジニアから映画助監督へ −加藤さんは、エンジニアから助監督へ急転身されたとお聞きしました。 はい、助監督をやる前は、実はソニーでゲーム機の開発に従事していました(笑) 大学は理系に進んだんですけど、昔から映画が好きで、映像の仕事をやりたいという思いはずっとあったんです。 −就職活動で映画会社は受けなかったのですか? 映画会社も受けました。でも、宣伝部や配給関係に配属されて、製作に関われない可能性もあったんですよね。その点、ソニーだったら映画製作事業もやっているし、エンジニアとしてモノづくりをしながら映像へ進むルートが
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