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ブックマーク / www.itmedia.co.jp (635)

  • ヤンマー、ロボットアニメ本格参入に「勝算」があるワケ

    ヤンマーホールディングスは7月18日、オリジナルアニメ『未ル わたしのみらい』を2025年春に地上波で放送することを発表した。単発の映像作品ではなく、全5話を予定している。 同社によるアニメプロジェクト2023年6月に発表されたもので、米国開催の「Anime Expo 2023」では会場に作品内のロボットを展示し、注目を集めた。アニメを活用し、国内外におけるブランド認知度の向上と、将来のオリジナルIPの育成を図っていくようだ。 稿ではこの例を基に、「ツール」としてのアニメ活用について展望したい。 販促としてのアニメ活用の歴史 アニメを自社製品のプロモーションに活用する、また、それを目的としたアニメ製作自体は珍しいものではない。昭和の時代から特に子ども向け商品で行われてきた。 その代表例がガンダムシリーズだ。サンライズ制作の『機動戦士ガンダム』の人気を背景に爆発的に売れたバンダイの「ガン

    ヤンマー、ロボットアニメ本格参入に「勝算」があるワケ
    akihiko810
    akihiko810 2024/08/24
    ヤンマーホールディングスは7月18日、オリジナルアニメ『未ル わたしのみらい』を2025年春に地上波で放送することを発表した。全5話
  • 画像生成AI「Midjourney」、誰でも25枚まで無料で描画可能に

    サインアップに必要なのはアカウントのみで、カード情報などは不要だ。生成したコンテンツについてはMidjourneyに「複製、派生作品の作成、公開表示、公開実行、サブライセンス、および配布するための、永続的、全世界的、非独占的、サブライセンス可能、無償、ロイヤリティフリー、取消不能の著作権ライセンスを付与」することになる。(利用規約より) Webアプリ版はまだテスト中で、編集機能も最近利用可能になったばかりだが、立ち上げ段階ではDiscordのアカウントが必要だったものが不要になった分、かなり敷居が低くなった。 関連記事 米著作権当局、生成AI「Midjourney」で制作した優勝作品の著作権保護を拒否 米著作権局審査委員会は、生成AI「Midjourney」で制作した作品の著作権保護を拒否した。対象は、昨年9月にコンテストで優勝した「Theatre D'opera Spatial」。 AI

    画像生成AI「Midjourney」、誰でも25枚まで無料で描画可能に
  • 「薄皮たまごパン」7カ月で1200万個の大ヒット ランチパックたまご味と消費シーンがどう違うのか?

    山崎製パン(東京都千代田区)の「薄皮たまごパン」が異例のヒットを記録している。2024年1月の発売から7カ月で1200万パックを販売し、圧倒的な存在感を示している。なぜこれほど売れているのか。ヒットの舞台裏に迫った。 山崎製パンの「薄皮シリーズ」は、薄い生地に具材をたっぷり包み込んだ商品で、長年多くの消費者に親しまれてきた。その中で「薄皮たまごパン」は、定番の「つぶあんぱん」などの甘い系統から一線を画す総菜系商品として誕生した。 開発の背景には、新型コロナウイルスの感染拡大による生活様式の変化が挙げられる。コロナ禍において、中需要、つまり家で事をする機会が増え、総菜パンの売り上げが上昇傾向にあった。「薄皮シリーズでも総菜系の商品があれば、満足感があり、1個ずつべられる点からもお客さまに喜ばれるのではないかと考えた」とマーケティング部の川土居(かわどい)哲也さんは語る。

    「薄皮たまごパン」7カ月で1200万個の大ヒット ランチパックたまご味と消費シーンがどう違うのか?
  • 空前の「大ガールズバンド時代」が到来! 『ガールズバンドクライ』や『ぼっち・ざ・ろっく!』などバンドアニメはなぜこれほど人を惹き付けるのか?

    皆さんは「大ガールズバンド時代」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? これはアニメ「BanG Dream! 3rd season」に登場する言葉ですが、X(旧Twitter)でトレンド入りするなど、ここ最近のアニメ業界の流行を表したものでもあります。 2022年放送の『ぼっち・ざ・ろっく!』は大ヒットを飛ばし社会現象化。2024年には劇場版が公開されるなど、未だに根強く支持されている作品です。2023年放送の『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』や2024年の春アニメ『ガールズバンドクライ』など、近年バンドアニメは高く評価されており、まさに大ガールズバンド時代の到来と言っても過言ではないような状況が生まれています。 そこで今回はなぜこれほどまでにバンドアニメが現代人の心に刺さるのか、その理由をバンドアニメの特徴と時代性をクロスさせながら考えてみようと思います。

    空前の「大ガールズバンド時代」が到来! 『ガールズバンドクライ』や『ぼっち・ざ・ろっく!』などバンドアニメはなぜこれほど人を惹き付けるのか?
  • Google検索も不要に? 検索AI「Perplexity」がスゴすぎてちょっと怖い

    AI検索”サービス「Perplexity」(パープレキシティ)がスゴい。 Perplexityは、質問に対してテキストで答えてくれる、チャットbot型生成AIだ。ChatGPTと似ているが、検索に特化しており、「Webの最新情報をベースに検索できる」点が異なる。 例えば、7月4日時点で東京都知事選(7月7日投開票)の最新状況を聞くと、こんなふうに答えてくれる。

    Google検索も不要に? 検索AI「Perplexity」がスゴすぎてちょっと怖い
  • 角刈りオジサンから美少女ボイス 「GPU不要で超低遅延」なリアルタイム音声変換ソフトを見てきた

    ブースは、韓国の音声AI企業Supertoneが出展したもの。角刈りオジサンの美少女ボイスは、リアルタイム音声変換ソフト「SHIFT」のデモによるものだった。このSHIFT、少女だけでなく少年、成人女性、成人男性、渋いおじいさん、悪魔などさまざまな声がプリセットされており、リアルタイムかつ高精度に声を変換できるのが特徴。 独自の音声合成基盤モデル「NANSY」(Neural Analysis & Synthesis)を採用しており、ユーザーの声の事前学習も、10秒程度のサンプルスクリプトを読み上げるだけで完了。ユーザーとキャラクターの音声の混合比率や感情の表現度合い、音の高低なども細かく調整可能だ。 同様の技術として「RVC」(Realtime Voice Changer)などが有名だが、快適に利用するにはNVIDIAの高性能なGPUを必要とする。一方、SHIFTはCPUのみで47ミリ秒と

    角刈りオジサンから美少女ボイス 「GPU不要で超低遅延」なリアルタイム音声変換ソフトを見てきた
  • なぜオジサンは「孤独」の犠牲者になりやすいのか

    「お腹が出てきたので、ズボンのウエストがきつくなってきた」「ちょっと階段を昇っただけで、ゼーゼー息が切れる」といったオジサンも多いのでは。これはイカン、せめてお腹のポッコリだけでもということで、お酒の量をちょっぴり減らしたり、ひと駅前で降りて歩いたり、健康に気を遣う人がいる。 それはそれで大切なことだが、今、世界各国で今世紀最大の「伝染病」として危惧されていることがある。「孤独」だ。 「孤独が伝染する? 意味が分からない」「男の孤独はカッコイイでしょ、何言ってるの?」と思われたかもしれないが、例えば、英国では高齢者を中心に孤独に苦しめられている人が急増しているという。こうした深刻な事態を受けて、英国では「孤独担当相」が新たに誕生したほど。 このニュースは世界中を駆け巡ったにもかかわらず、「自分には関係ないよ」と受け止めてはいけない。「最も事態が深刻なのは日人だ」と指摘する人がいる。『世界

    なぜオジサンは「孤独」の犠牲者になりやすいのか
    akihiko810
    akihiko810 2024/05/18
    『世界一孤独な日本のオジサン』(角川新書)の著者、岡本純子
  • 「変な家」が大ヒット、謎のYouTuber「雨穴」が仮面をかぶった理由

    大ヒットのミステリー小説「変な家」(飛鳥新社)の著者で、「雨穴」(うけつ)と名乗る仮面のYouTuberをご存じだろうか。YouTubeでは一見、気味の悪い動画が子供や若者を中心に人気だったが、「変な家」では、家の間取り図からその住人の暗部が暴かれていくという斬新な作風が幅広い年代の心をつかみ、売り上げ100万部突破のベストセラーに。 最近、映画化もされ、これも大ヒットしている。仮面の奥から生み出される、そこはかとなく怖い雨穴作品はなぜ今、人の心をつかむのか。人にインタビューした。(菅原慎太郎) 間取り図から人間の暗部を描く ――間取り図から謎を解く展開はどう思いついたか 雨穴さん:(以下敬称略):ホラーでたびたび、扉のない謎のスペースが題材とされますが、監禁スペースや座敷牢だった…という結末が多いんです。そこに新しいストーリーの着地点を作れないかと思ったのが初めですね。それを物語として

    「変な家」が大ヒット、謎のYouTuber「雨穴」が仮面をかぶった理由
  • VTuber「ぶいすぽっ!」運営になぜ投資? VCに聞く「スタートアップに出資するとき、何を見る」

    VTuber「ぶいすぽっ!」運営になぜ投資? VCに聞く「スタートアップに出資するとき、何を見る」:VCに聞く「投資したい・したくないテックスタートアップ」(1/2 ページ) スタートアップにとっての悩みの種、資金調達。いわゆる“SaaSバブル”が崩れて以降、資金調達難に陥る企業も多く見られる。一方、政府が「スタートアップ5カ年計画」としてスタートアップの支援を掲げるなど、状況は大きく動いている。 資金集めが難しい局面では、当然それだけベンチャーキャピタル(VC)や銀行、投資家とのコミュニケーションの重要性も上がる。しかし、VCや投資家の考え方は広く共有されているものではなく、情報を集めにくい。 そこで、連載ではVCなどスタートアップ投資に携わる人たちに、出資に当たっての考え方などをインタビュー。事業領域、指標、人柄……どんな部分に注目しているか聞く。 今回は、VTuberグループ「ぶい

    VTuber「ぶいすぽっ!」運営になぜ投資? VCに聞く「スタートアップに出資するとき、何を見る」
  • 鳥山明はその生涯で何を成し遂げたのか ドラゴンボールが果たしたある「機能」

    鳥山氏が当時としては異端の作品を生み出した背景には、同氏のグラフィックデザイナー・イラストレーターとしての画力を、漫画に転用したことにある。特に、徹底したデフォルメを行いながらも、元のイメージを崩さずに、かつ違和感を持たれない画法は、名だたる漫画家たちからも高い評価を受けている。 そのような確固とした画力、そしてアラレちゃんや則巻千兵衛が織り成す日常ストーリーに支えられたDr.スランプは、瞬く間にジャンプ内の人気作品となった。また、連載翌年にテレビアニメ化されたこともあり、少年漫画読者のみならず、女性やより低年齢の子供からの支持も得た。 Dr.スランプの連載終了後、84年から連載されたのが『ドラゴンボール』だ。同作で鳥山氏はキャラクターデザインや表現方法をさらに磨き上げ、以後40年もの間人気が継続する大作を生み出した。 ドラゴンボールにおける特徴もDr.スランプと同様だ。細いシンプルな線や

    鳥山明はその生涯で何を成し遂げたのか ドラゴンボールが果たしたある「機能」
  • 不動産ミステリー「変な家」の映画が賛否両論な理由、マンガ家が考察

    映画「変な家」が3月15日に公開され、週末3日間の観客動員数34万4000人、興行収入4億7400万円と順調なスタートを切りました(興業通信社調べ)。ただ、SNSの感想を見てみると賛否両論あるようです。 変な家は、YouTuberで作家の雨穴(うけつ)さんが、3年ほど前に公開した動画「不動産ミステリー 変な家」をベースにした映画です。この動画はこれまでに1800万回以上も再生されるほどの人気ぶりで、2021年には雨穴自身の手で書籍化されました。これが映画の原作となっています。 では、なぜ映画は賛否が分かれたのでしょうか。ボクも見てみたのですが、その大きな理由は、原作と作品のテイストが大きく異なる点にあると感じました。 原作は、変な間取りに隠された大きな謎に主人公たちが挑むというミステリーです。しかし映画は、謎に迫る過程で主人公が巻き込まれる恐怖体験がメインのホラーテイスト。この違いが原作フ

    不動産ミステリー「変な家」の映画が賛否両論な理由、マンガ家が考察
  • 写真を撮って電柱を“制圧”、報酬もらえる 東電が参画した位置情報ゲーム「ピクトレ」の狙い

    位置情報を活用したゲームやサービスが注目を集めるようになって数年が経ちました。今回、紹介するのは、そんな中でも、東京電力パワーグリッドとシンガポールのGreenWay Gridが共同で開発した「PicTree~ぼくとわたしの電柱合戦~」(以下、ピクトレ)。これはゲームを通してインフラ管理と地域活性化を同時に実現しようとする試みです。 ピクトレは、プレイヤーが「V(ボルト)」「A(アンペア)」「W(ワット)」の3チームに分かれ、電柱の写真を撮影・投稿することで“制圧”、それを地図上でつないだ距離に応じてポイントが獲得できるという位置情報ゲームです。ポイントはAmazonギフト券や独自の暗号資産「DEAPcoin(DEP)」に交換可能。一見すると、電柱をつなぎ合わせていく普通の位置ゲーに思えるのですが、その裏には東京電力の「インフラ設備の保守点検にユーザーの力を借りたい」という思惑があります。

    写真を撮って電柱を“制圧”、報酬もらえる 東電が参画した位置情報ゲーム「ピクトレ」の狙い
  • 「王様戦隊キングオージャー」終幕 “無謀だった”という制作の舞台裏、上堀内監督に聞いた

    「王様戦隊キングオージャー」が最終回を迎えた。2023年3月から約1年にわたって放送された特撮作品だが、綿密なストーリー展開に加え、最新テクノロジーをふんだんに取り入れたことで「背景CGのクオリティーが高すぎ」「予算は大丈夫なのか?」など、X(旧Twitter)で話題になったことも記憶に新しい。 1年間、毎週放送する特撮作品でこれだけのハイクオリティーな映像表現ができた理由には、「バーチャルプロダクション」と「ボリュメトリックキャプチャー」の存在が欠かせない。 バーチャルプロダクションとは、バーチャル背景とその前景にいる被写体を一緒にカメラで撮影することで、リアルタイムに合成する撮影手法。近年では、LEDを敷き詰めた巨大スクリーン(LEDウォール)を使う方法も増えている。LEDは輝度が高く、CG合成でよく使われる「グリーンバック」では難しい反射や映り込みが再現できる他、天候やスケジュールに

    「王様戦隊キングオージャー」終幕 “無謀だった”という制作の舞台裏、上堀内監督に聞いた
  • 「これ……ラブコメじゃん!!」 ヒット中の映画“ガンダムSEED”に驚愕したマンガ家の話

    1月26日公開の映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が、10日間で興行収入約19億6000万円、観客動員数は約121万5000人という好スタートを切ったようです。評判が良さそうなのでボクも見てきました。 今回の映画は、テレビシリーズからおよそ20年ぶりとなる完全新作です。ボクは放送は見ていたものの、すでに記憶はおぼろげ。それでも映画はメチャクチャ面白かったです。ただ、その内容は想像していたものとは全く違い、ハッキリ言ってラブコメでした。 作は、主人公のキラ・ヤマトとヒロインのラクス・クラインのラブストーリーを軸とし、そこに他のキャラ達の恋愛模様を絡めながら物語が進んでいきます。とにかく「愛」にテーマを絞ってキャラクターの心理や行動を描いているので、分かりやすく、かつ違和感なく彼らの青臭い恋愛にヤキモキできます。 一方で、作における戦いの内容や戦況、各キャラクターの立場などは

    「これ……ラブコメじゃん!!」 ヒット中の映画“ガンダムSEED”に驚愕したマンガ家の話
  • 模倣品か、世紀の傑作か――「パルワールド」が熱狂を生むワケ

    そもそもどんなゲーム? パルワールドはポケットペアが21年に発表し、24年1月19日にSteamとXbox Game Passでアーリーアクセス版をリリースしたゲームである。プレーヤーはパルパゴス島と呼ばれる広大なオープンワールドを探索し、100種類以上の不思議な生き物「パル」を捕まえたり戦わせたりしながらサバイバル生活を送ることになる。 パルのキャラクターデザインが有名版権作品に似たポップなアニメ調のデザインであることから、一部で批判の声が上がっているのは事実だ。 しかし、ゲームの中身・ジャンルとしては、恐竜などの巨大生物ひしめくオープンワールドを舞台としたサバイバルクラフトゲーム「ARK: Survival Evolved」に近い。 パルはプレーヤーのパートナーとして戦闘や移動に協力するだけでなく、一部はプレーヤーの装備同様の働きを担ったり、パルに乗ることで特殊な能力を発揮したりするこ

    模倣品か、世紀の傑作か――「パルワールド」が熱狂を生むワケ
  • 400万本売れた「パルワールド」早速プレイした 没頭するほど面白いのに、心の底から“申し訳なさ”を感じた理由

    1月19日発売の3Dオープンワールドゲーム「Palworld」(パルワールド)が大いに話題だ。ゲームの公式Xアカウントによればすでに400万以上を売り上げ、PCゲーム配信プラットフォーム「Steam」では同時接続プレイヤー数が最大で約130万人に上っている(1月22日午後1時40分時点)。 早期アクセスにもかかわらず、販売価格からの単純計算で約120億円を売り上げた計算になることから、ビジネスシーンでも話題になり始めている。一方で、ゲームシステムやキャラクターが他作に類似していることもあって、SNSでは物議を醸してもいる。 かくいう筆者も以前から注目していたタイトルで、1月22日時点ですでに25時間ほど遊んでいる。ITmedia NEWSはIT専門媒体なので、いつもならIT・ビジネス視点で「話題作・パルワールド開発の裏側」みたいな記事を書くところだが、あいにく筆者は休暇をSteam漁りで

    400万本売れた「パルワールド」早速プレイした 没頭するほど面白いのに、心の底から“申し訳なさ”を感じた理由
  • 「ゲゲゲの謎」予想外の大ヒット 広告は見かけないのになぜ?

    2023年11月17日に公開した映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の勢いが止まらない。年末年始も客足が衰えることなく、興行収入は20億円を突破している。SNSでは女性のリピーターを中心とした一種のムーブメントが発生しており「ゲ謎」という愛称も定着している。 筆者も池袋で同作を鑑賞したが、映画館の観客の大半は友達連れの女性客で占められていた。同作は水木しげる生誕100周年記念作品として、幽霊族の生き残りである鬼太郎の父にスポットライトを当てた作品だ。ホラーミステリーとしての魅力と活劇としての面白さがあり、満足度の高い内容であった。 しかしネット上でも街中でも「ゲゲゲの謎」の広告を見かけたことはない。その一方で、SNSを通じた口コミが火付け役となり、上映館数が少ない中でも顕著な興行収入を記録している。この点はスタジオジブリが公開し、話題を呼んだ『君たちはどう生きるか』を思い出す。 しかし「君どう」

    「ゲゲゲの謎」予想外の大ヒット 広告は見かけないのになぜ?
  • 「キャプテン翼」をバイブルと仰ぐマンガ家が連載終了で考えたこと

    1月5日、集英社の「キャプテン翼マガジンvol.19」で、原作者の高橋陽一先生から「キャプテン翼」(キャプ翼)の連載終了、そして高橋先生はマンガ執筆の第一線から退くことが発表されました。 キャプ翼は、1981年から88年まで週刊少年ジャンプで連載され、日サッカーにも大きな影響を与えたサッカー漫画です。その後も「ワールドユース編」「ROAD TO 2002」「GOLDEN-23」などのシリーズを経て、現在はキャプテン翼マガジンで「ライジングサン THE FINAL」を連載しています。 ジャンプで連載していた当時、ボクもキャプ翼の大胆なサッカー描写と豪快な必殺技の数々に魅かれ、それから現在に至るまで、ずっとファンです。それだけに今回の発表には、かなりショックを受けました。素で「なにィ!!」と口走ってしまいました。 引退の理由は、年齢による執筆スピードの衰えとマンガ制作環境の変化だといいます。

    「キャプテン翼」をバイブルと仰ぐマンガ家が連載終了で考えたこと
  • 「アイマス」プロデューサー誕生の裏側 営業経験を生かしたバンナムの人事

    推し活」市場が盛り上がっている。矢野経済研究所の調査によると、2022年度の「推し活」市場のトップとなった「アニメ」が2850億円に上り、「アイドル」が1650億円と続く。いずれもコロナ禍の影響を大きく受けたものの、市場全体の回復が進んでいる。 アニメ・ゲームをはじめとするエンタメ業界では、この「アニメ」と「アイドル」の2要素をかけ合わせた作品人気が根強い。代表的なのがバンダイナムコグループが05年から展開するアイドルプロデュースゲームアイドルマスター(アイマス)」シリーズだ。「アイマス」シリーズは現在5つの「ブランド」と呼ばれる作品群でゲームを中心に展開している。 この1つである『ミリオンライブ!』のプロデューサーを務めるのが、バンダイナムコエンターテインメントの狭間和歌子さんだ。狭間さんはイベントや生配信などでファンの前によく姿を現し「わかちこP」の愛称で親しまれている。エンタメ業

    「アイマス」プロデューサー誕生の裏側 営業経験を生かしたバンナムの人事
  • 「ちゃぶ台返しはしない」 シン・エヴァ制作進行が見た“マネジャー庵野秀明”の姿(後編)

    2021年3月に劇場公開され、興業成績100億円を達成した、ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ完結編「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。その制作は、プリプロジェクトを含めると足かけ11年にわたっていた。 中心人物は言うまでもなく庵野秀明氏(カラー代表)だ。総監督に加え、原作、脚、画コンテ、原画、宣伝、エグゼクティブプロデューサーを兼任。全体を統括するマネジャーでありながら、脚や原画などプレイヤーを兼ねていたことが、肩書きだけでも分かる。 シン・エヴァのスタッフが見た「ドキュメンタリーとは違う」庵野氏 公開当時に放送されたNHKのドキュメンタリー番組では、庵野氏が一度現場に任せようとしながらも、結局人が直接カメラを手に取ったり、制作が進んでいたシーンを破棄して脚から作り直したりするシーンも放送された。 視聴者からは「庵野秀明の“ちゃぶ台返し”」「ワガママに振り回されるスタッフがかわいそう

    「ちゃぶ台返しはしない」 シン・エヴァ制作進行が見た“マネジャー庵野秀明”の姿(後編)