きのう、いつものコースを走っていたら、広場にエア遊具が設置されていた。 大っきい風船を空気で膨らませて、なかで飛びまわるという原始的な遊具なのだけど、僕が子供のころは、未来感あふれるスペシャルな遊び場だった。 ある日とつぜん、近所のスーパーの空地に巨大な怪獣があらわれる。しかもその中に入れる。僕の興奮が頂点に達して、狂ったように飛び跳ねたのはご理解いただけるだろう。 当時は、まだファミコンも発売されていなくて、遊び道具と言えば、ベーゴマやメンコ、自転車の無謀運転くらいしかなかった。 そんな時代に現れた、このエア遊具は、僕の心をガッチリとつかんで離さなかった。 フワッフワッのトランポリンに、全体重をのせて飛びこみ、大きくはねあがる。側面に全力で体当たりして、弾かれて転ぶ。満面の笑顔で、縦横無尽に駆けまわる僕は、幸福な子どもだった。 今となっては、なにがあんなに面白かったのか、理解に苦しむばか
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