猛烈な雪が降り続く中、約430人の乗客が列車内で一夜を明かした。JR信越線が大雪で立ち往生したトラブル。4両編成のため座席が足りず、多くの乗客が立って運転再開を待った。乗客や家族からはJRに対する怒りも聞かれた。 立ち往生した新潟県三条市の現場周辺は、街灯もない水田地帯。真っ暗闇に列車の明かりだけがともり、JRの社員はその明かりを頼りに除雪作業をした。三条市消防本部が設置している計測器では、11日午後7時の積雪は77センチだった。 車内には、帰宅途中の中学生や高校生がたくさんいた。友人3人と一緒だった小栗拓斗さん(16)は「席を交代で譲り合って、なんとかしのいだ」。車内ではドアにもたれて眠る人、外をぼうぜんと見つめる人、JR社員が配った段ボールを床に敷いて座る人もいた。見附市の木場愛里さん(13)と斉木心さん(13)は「自分たちは座れたが、ずっと立っている人もいて、つらそうだった」。週末に