私が『劇場版まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』を観ないたった一つの理由。 それは『魔法少女まどか☆マギカ』(以下まどマギ)という作品が実のところ魔法少女ものではないせいだ。 彼女らはことごとく魔法少女のコスプレにすぎない。 もっとも制作はすべて承知の上だろう。だから問題は受け手の側にこそある。 あなたはもしかしてまだ本作を魔法少女ものとして思ってやしないだろうか。あるいはアンチ魔法少女ものと惑わされてはいないだろうか。 そんな素直なファンたちにこそ伝えたい。魔法少女が現実に我々の社会を照らす光なのだということを。 魔法少女の系譜は危機に瀕している最近だが『Fate kaleid liner プリズマ☆イリヤ』というアニメを観る機会があった。 嫌がる少女を無理矢理魔法少女にしたてあげたり、立派な女子高生がその衣装を着ることを揶揄したりと、なんとも悪趣味なパロディ作品であった。 ——このままで