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ブックマーク / 1000ya.isis.ne.jp (1)

  • 0141 夜 | 松岡正剛の千夜千冊

    すごいタイトルである。日質は中空構造にあるのではないか、中心はカラッポなのではないかというメッセージを直裁に突き出したタイトルである。 このタイトルを見たとき、この手の日論に関心がある者は、誰もがロラン・バルトの『表徴の帝国』を思い出した。バルトは日に関する乏しい知識にもかかわらず、東京のど真ん中に皇居があることを見て、ただちに日の中心が穿たれていることを喝破したものだった。もっともたいした説明はしていない。 しかし、河合隼雄はロラン・バルトに触発されたのではなかったようだ。日人の子供に自殺が多いこと、親子の関係が歪んでいること、父性の失墜がはげしいこと、そうしたさまざまな社会病理に悩んでいるころ、マーク・ヴォネガットの『エデン特急』とハイゼンベルクとパウリの『共時性をめぐる対話』を読んで、現代人の病理が「科学の知」とはあいいれないはずの「神話の知」と深い関連をもっているので

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