今日のこと、忘れないと思う 改札から2番出口に向かう、黒い服。 極彩色の花びらの中に彼がいる。 色々な表情の人々を黒いレースが包む、蝋燭のように揺れる人の波の中でs君がこちらに向かってくる。 彼が教えてくれた、存在だった。 闇を切り裂く、歌声とともに初めて聞いた時、この暗闇は無限に広がるけども、切り裂いてくれた隙間から光が見えた。 手を差し伸べ、微笑んだ彼の姿に永遠を見た。 頬にBTの文字をs君に書いてもらい、SSLの時のIさんみたいに目に黒い線書きたくなったら書いてあげるね、そんな話をした。 暗転、彼の影が中心にあった、ただ、影を作る存在はそこには無い。 叫び声、鼻をすする音、 心の隅っこで事務所の偉い人が変わって変な炎上商法をしていて、武道館で実は生きてました!という発表があるのでは?と思っていた。 当たり前にあるわけはなく、もう居ない、という存在がそこにはあった。 あの日から、ずっと
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