本年度の「Faculty Excellence in Mentoring Award最優秀メンタリング賞」を受賞したパオラ・ラウリーノ准教授は、すべての生命に不可欠な「酵素」と呼ばれるタンパク質群の構造、機能、進化の研究を行っています。
幼い動物のかわいい写真を見たあとは、細かい作業に集中しやすく、成果もあがることが、広島大学大学院の研究グループが行った実験で分かりました。 日本のポップカルチャーを代表するキーワード「かわいい」が、仕事などでも役立つ可能性があり、グループではさらに研究を進めることにしています。 実験を行ったのは、広島大学大学院総合科学研究科の入戸野宏准教授らの研究グループです。 実験では、大学生132人にかわいい子犬や子猫の写真を見せたあと、手先の器用さや注意力が必要な3種類の実験を行ってもらい、写真を見ない場合と比較しました。 このうち、穴に入った小さなパーツを周囲に触れずにピンセットを使ってつまみ出す、市販のゲームを使った実験では、写真を見なかった場合と比べ、成功率が44%高まったということです。 また、規則性のない10桁の数字の列から指定された数字を探して数える実験では、成績が16%向上しました。
世界ジオパーク(地質遺産公園)に認定された新潟県糸魚川市の石灰岩から、東アジアで初めて、甲殻類に属する「サイクラス」という生物の化石を発見したと1日、同市が発表した。新種で、「サイクラス タザワイ」と名付けられた。 広島大の児子(にこ)修司助教が2009年8月に同市の小滝川から収集した石灰岩から見つけ、フォッサマグナミュージアム(同市一ノ宮)の茨木洋介学芸員と共同研究した。背甲の直径は約4ミリ。3億3千万年前のものとみられ、世界でも最古級になるという。 同ミュージアムによると、サイクラスの生存期間は3億3千万年前〜7千万年前とされる。3億3千万年前の化石は米国、英国など4カ国しか発見されておらず、それ以降のものは欧州や中央アジアなどで見つかっているという。生態は分かっていないことが多く、甲殻類の何に近い生物なのかもわかっていない。 甲殻類の化石を研究している瑞浪市化石博物館(岐阜県瑞浪市)
冬の味覚として知られるカキ(マガキ)のおいしさはむしろ春にピークを迎えることを、広島大の羽倉義雄教授(食品工学)らの研究チームがうま味成分の分析で明らかにした。カキは年末から正月に需要のピークを迎えた後は、冷凍加工用が出荷の中心になっている。羽倉教授は「『春も旬』というPRと、暖かい時期にも合うメニューの開発が必要だ」と提案する。チームは、広島県呉市音戸町産のマガキについて、うま味成分のアミ
皮膚の色素がほとんどなく、内臓や骨まで透けて見えるカエルを、広島大理学研究科の住田正幸教授らが作製し、大量に生み出すことに成功した。これまでに透明なメダカや金魚の開発例はあるが、両生類では初めて。解剖せずに体内を観察できるため、医療研究の実験動物に利用できる。10月にも提供を始める予定。 住田教授らは、通常は褐色だが、まれに現れる黒の色素や光沢成分を持たないニホンアカガエルの突然変異体2匹を野外から探し出した。6世代にわたり人工交配を重ね、透けるほど皮膚の色が薄い「透明ガエル」を誕生させた。今年に入り、効率的に生み出すことにも成功し、現在は約200匹まで増えた。 卵やオタマジャクシも透明に近く、内臓の成長や変化、病気の進行などを長期間生きたまま観察できる。このため、複数の研究機関が入手を要望しており、同大学が提供準備を進めている。 ユニークな外観から、ペットとしての販売を希望する企業からの
[特定失踪者・大沢孝司さん失踪50年]日朝交渉で「特定失踪者」はどうなる?日本政府の「拉致被害者認定」に“高い壁” 認定の条件は…タイミングは…不明確
発電所の冷却水パイプを詰まらせて問題となっているミズクラゲの嫌がる物質を、東京海洋大海洋科学部の石井晴人助教や広島大生物生産学部の上真一教授らの研究チームが特定した。石垣島産の海藻・マクリから抽出した成分で、環境への影響もないといい、大量発生の抑制に向けて、今年度、東京湾などで実証実験を始める。 ミズクラゲは夏季を中心に大量発生し、漁網にかかったり、発電所の冷却水のパイプを目詰まりさせたりすることがある。中国電力では対策として瀬戸内海や日本海沿いの火力発電所の取水口に進入を防ぐ網を設置しているが、引っかかったクラゲの除去に手間がかかるという。 研究では、マクリなど、海藻やホヤ類、海綿動物など約60種類の抽出物質を使った。各抽出物質を塗ったプラスチック製のプレートにクラゲの幼生が寄りつくかや、抽出物質を溶かした海水中にポリプを入れて、2日間観察した。 その結果、マクリの抽出物質は、塗った場合
<研究の背景と経緯> 高分子材料は軽量・安価・高成形性といった利点から広く利用され、世界年産約3億トン弱にも達する重要な材料です。しかし、強度や耐熱性などの材料特性が金属などより著しく劣るために高度な性能要求に応えることができません。その原因は、結晶にならない部分の比率(非晶率注4))の高さにあります。結晶性高分子は長いひも状分子ですが、融液(液体)中で毛玉のように互いに絡み合う部分が多いために、これらが薄い板状結晶にしかなれず、非晶と結晶が層構造を成し「球晶」というゴルフボールのような結晶体になります(図1)。つまり、球晶内には結晶にならず、固化しただけの非晶が半分以上残ってしまうのです。そこで世界中の科学者たちは結晶化度注5)増大の方策を探求してきましたが果たされず、現在に至っています。その難点を補完するために、高強度と高耐熱性などを特長とするスーパーエンジニアリングプラスチック(スー
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