宮沢賢治の童話『セロ弾きのゴーシュ』が、藤城清治さんの美しい影絵で絵本になりました。 これがとっても素敵で、子供も何度も繰り返して読んでいます。 これまで、わたしの中のゴーシュは、無骨で、いかつい顔立ちをしていて、その中にちょっと気の弱さを秘めているような、そんな男性でした。 でも、藤城さんの描くゴーシュは、驚くほど今どきの青年の表情をしています。そして、それがとてもぴったりくるのです。 たとえばバンドに打ち込む少年や青年たちの表情の中に、このゴーシュのような表情を見たことがあるような、そんな既視感をおぼえました。 ゴーシュが動物たちにセロを聴かせたり、合奏したりするのは、いつも夜更けから夜明け前です。 その青い光に満ちた時間の美しさといったらありません。 夏の夜、稽古で肌が汗ばむような感覚と、それを涼しいイーハトーブの風で心地よく冷やされていくような感覚を味わえる本です。
俳優、ミュージシャン、作家、映画監督……。各界で活躍する著名人の方々50人が福音館書店のおすすめ絵本・童話を紹介してくださいました。 6月上旬より全国の書店で、それぞれのおすすめ本を展示販売するとともに、50人の方々のおすすめのコメントを掲載したリーフレットも配布します。 フェア開催書店はこちら→ それに先立ちこのブログで、だれがどんな理由でおすすめしているか、少しずつお伝えしていこうと思います。子ども時代に夢中になった絵本や、今の職業を志すきっかけになった絵本など、あの人はどんなエピソードを語ってくれるでしょうか? さてその50人とは…… 松居直、岡尾美代子、原田知世、椎名誠、竹内海南江、高橋克典、皆川明、尾木直樹、しまおまほ、木佐彩子、岡田利規、辻口博啓、秋山あゆ子、松長絵菜、穂村弘、松浦弥太郎、なだいなだ、井上あずみ、名久井直子、アン・サリー、森見登美彦、西加奈子、カジヒデキ、祖父江
『モジャ公』を与える 4歳の娘に「マンガの英才教育」を施そうと、全集版で出た藤子・F・不二雄の『モジャ公』を買い与えた。この寒いのに、「早くフロに入りなさい」という親の忠告もそっちのけで、脱衣場で裸になったまま『モジャ公』を広げて読みふけっている。 母親であるつれあいは、マンガに夢中になる娘にイヤな顔である。絵本を読まなくなったらどうしよう、というわけだ。 そういえば、保育園の先生たちはどう思うんだろう、と考えた。 連絡ノートに「昨日、娘にYouTubeでSMAPの『ベスト・フレンド』を聴かせていると…」と書くと「電子音はまだ早いので、大きくなってからの楽しみにとっておきましょう」と書いてくるほど、「発達段階にふさわしい保育」への強烈なこだわりがある。もちろんわが娘の担任だけでなく、園全体の方針だ。 「文集ではテレビやアニメキャラクターの話題は書かないでください」とか「歯ブラシやコップには
最近、子供と私が特に楽しんでいる本をご紹介。 ちいさいモモちゃん モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ—モモちゃんとアカネちゃんのほん)posted with amazlet at 11.02.10松谷 みよ子 講談社 売り上げランキング: 11572 Amazon.co.jp で詳細を見る 言わずと知れた、「モモちゃんとアカネちゃんのほん」シリーズの第一作。 もう内容は忘れてしまったという大人の方でも、「あめこんこん ふってるもん うそっこだけど ふってるもん」や、「おねえちゃんだもん おおきいんだもん おちゅうしゃだって なかないし おくすりだって のめるのよ」といった可愛らしい歌を、ご自分のメロディーでおぼえている方は多いのではないでしょうか。 親になってから読んで、どきりとしたのは「モモちゃん、おこる」。 お仕事で帰りが遅くなってし
今私の手元に一冊の絵本がある。『100万回生きたねこ』と題されたその絵本は1977年に出版 され、作者は佐野洋子(谷川俊太郎氏夫人)である。最初にこの絵本を手に取る人は、その奇妙な タイトルに興味を持つだろうし、私もたぶんその一人であったと思う。学生時代、北海道を旅行して いて、偶然泊まったユースホステルのミーティングは一冊の絵本の朗読だった。その時にペアレント さんの息子の朗読で読まれたのがこの絵本である。その不思議な読後感は旅の後半の私をしばし ば放心状態にした。京都の下宿に帰ってから、書店めぐりをしてその絵本を買い求めたのはいうま でもない。 その絵本の書き出しはこうである。 「100万年もしなないねこがいました。100万回もしんで、100万回も生きたのです。りっぱなと らねこでした。100万人のひとが、そのねこをかわいがり、100万人のひとが、そのねこがしんだ ときなきました
世界的なブームとなった「ハリー・ポッター」シリーズのように、海外から入る絵本や児童書は子どもたちにとって身近な存在だ。近年は日本の児童書もさまざまな言語に翻訳され、世界の子どもに読まれているという。国立国会図書館国際子ども図書館(東京都台東区)で、世界に羽ばたいた日本の児童書が見られると聞き訪ねた。【木村葉子】 ◇絵、文化に合わせ変身/洋の東西で人気に違い 明治時代に建てられたネオ・ルネサンス調の帝国図書館を改修し、00年に開館した国際子ども図書館では、開館10周年と国民読書年を記念した展示会、「日本発☆子どもの本、海を渡る」が開かれている。日本の原書と30以上の国と地域で出版された翻訳本など約300点が見られる。 海外の絵本は、日本製と微妙に雰囲気が異なる。展示を担当した小林直子さんによると、現地の子どもに好まれるよう表紙の絵が描き直されたり、生活習慣の違いで絵の一部が変更されたりするこ
冬の長い北欧の国々では、家の中で過ごす時間を大切にし、食器などの生活雑貨に優れたデザインを取り入れてきました。心豊かな暮らしを演出する北欧デザインは、現在では世界中で愛されています。このたびはデンマークとスウェーデンに焦点をあて、19世紀末から20世紀の陶磁器、銀器、ガラス器を中心とした北欧デザインの作品を紹介します。 デンマーク王立磁器製作所を起源とする『ロイヤル コペンハーゲン』は、上質な磁器の生産で早くから国際的な評価を獲得し、北欧アール・ヌーヴォーの先駆けとなりました。その同時代に人気を競い合った窯には、彫塑的表現に定評のあった『ビング オー グレンダール』があり、そこで陶工としてキャリアをスタートしたジェンセンは、のちに芸術性と実用性を兼ね備えた銀製品で名高い『ジョージ ジェンセン』を創業しました。 スウェーデンでは北欧最古の陶窯とされる『ロールストランド』が品格ある製品を送り出
春の伊予国漫遊記。松山・今治と愛媛の魅力を満喫してきました。 法事を兼ねて愛媛観光へ 2024年のGWは、毎年恒例の名古屋帰省ではなく自宅でゆっくり過ごしておりました。というのも、4月に法事のため愛媛・松山に親族大集合というイベントがありまして、そちらをGWの旅行代わりにしたという理由です。法事は日曜日の予定ということ…
出ました 「ぶたのたね」シリーズ最新作、「また またぶたのたね」 また ぶたのたね/佐々木 マキ ¥1,260 わが家の3冊。 ぶたより走るのがのおそいおおかみ。 一度もぶたを食べたことがありません。 だって逃げられちゃうんだもの くやしくって泣いていると、きつねはかせがやってきて ぶたのたねをくれるんです。 ぶたの実がなるという、ぶたのたね。 おおかみは、それはそれはたのしみに育てて、 さぁいよいよ、たくさんのぶたが… ところが、おおかみに襲い来るハプニング。 おおかみは、悲願は叶うのか… この絵本、フェリシモの年間予約で届いたものです。 おもしろ絵本で、一年間、毎月アハハと笑おう 記事はこちら です。 続編が出ていることを知り、購入してみました。 続編といっても、「その後」を描いているのではなく 別バージョンといったほうがいいかもしれません。 そして、なんと第3弾が出る というのを知り
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