今回は、うでパスタが書く。 ホーチミンシティで遠く年次の離れた高校の後輩と会った。 この彼は「平成の文化大革命」として有名なゆとり教育の申し子で、そのうえ高校三年時にはいわゆる「未履修問題」にも巻き込まれるという二重のハンデを乗り越えて今日みごとに大輪の花を咲かせている身近な大人物だ。 未履修問題の詳細についてはWikipediaなどを随時参照していただきたいが、つまり高校が特に受験指導に力を入れるためカリキュラムをいじりすぎた結果、誤解や認識不足から文科省のさだめる教育課程を満たすに充分な単位を生徒に履修させていないことが、高校三年生の受験と卒業が目前にせまるなか相次いで発覚したことをいう。 教育課程は法定のものであるから、本来ならば未履修単位のある高校三年生には卒業資格が認められず、卒業の見込みがないのであるから当然に大学の受験資格も得られないはずであったが、様々な方面からの陳情により