2012年夏に発覚したLIBOR(ライボー)不正操作事件は、欧米の金融業界を震撼させた大スキャンダルに発展した。現在までに、UBSは約1400億円(9億4000万ポンド)、RBSは約600億円(3億9000万ポンド)、Barclaysは約400億円(2億9000万ポンド)の罰金を金融監督当局に支払っている。モルガン・スタンレーの調査レポートによると、世界の金融機関がLIBOR不正操作事件で、罰金や訴訟などで支払う金額の総額は1兆4000億円に上ると言われている。そして、2012年12月には、この事件でついに元トレーダーの逮捕者まで出した。 『LIBOR事件、UBSに課徴金1300億円 2000件超の虚偽申告依頼』日経新聞、2012年12月19日 『LIBOR操作に絡む11行のコストは140億ドル=モルガン』ロイター、2012年7月13日 じつは、このLIBOR不正操作事件の舞台は円建てLI