「愛別離苦」愛するものと別れる苦しみについて触れていきます。愛別離苦(あいべつりく)は、愛するものと別離する苦しみとして、いくら好きで愛し尽くしたとしても、いずれ必ず来る別れからは逃れることができないという苦しみです。 愛する人との死別という形が最もわかりやすいですが、愛別離苦は人との別れだけでなく、人であれ動物であれ生き物との別れというものもありますし、物であれ、環境や情景であれ、好きなもの愛するものと別離することで生じる一切の苦しみを意味します。それは死をもって別れるということも対象となりますし、壊れた、無くなった、どこかに行ってしまった、以前とは変わってしまった、というように何かしら「変化してしまうこと」で起こる苦しみです。 以前どこかで触れていましたが、僕は「精神的な苦しみ」としてはこの愛別離苦が最も苦しいと思っていました。なぜなら、怨憎会苦の場合は、戦って勝つという可能性的な希望