洋服よりも如実に、人 うなじが見えるなど、多少の背中感は残っているものの、私には完全に私でない別の人格が見えております。どうでしょうか。 思うに、洋服のときよりもグッと分かりやすく人っぽい。着物を着ると体の凹凸があまり目立たなくなるからか、妙にリアルなのだ。 私も、合わせ鏡で後ろを見たとき誰が別の人がいるのかと思ったぐらいである。 出かけるのは無理です 着物というと晴れ着といったり、おめでたいイメージだが、こうして着てしまうと洋服のときよりもずっと怖い。ストレートに妖怪といった感じだ。 本当は街に繰り出して写真撮影をする予定だったのだが、恐ろしい勢いで母に止められた。確かに、この様子がご近所に知れたらことだ。まだ中学生の弟がいじめられかねない。 一人、だけど二人 そういったわけで、渋々、それでも通行の方を重々意識しながら自宅前で遊んでみた。いろいろやっているうちに、お辞儀の動作が面白いこと