不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 デザイナーさんなどを中心にこんな風に考える人がたまにいます。 手で描きながら何かを考える方法って人間にとってはとても自然で本来的な思考の方法だ、と。 んー、果たして、そうなのでしょうか? 僕自身も、絵や図を描いたりしながら自分の考えを発展させ、まとめていく方法というのは、思考方法としてとても有効だし、誰もがそういう思考方法を身に着けておけばいいと思っています。 でも、それが「人間にとってとても自然で本来的な思考の方法」だとは考えません。 そう考える人はある基本的なことを忘れていると思うんです。 手で描いて考えるために不可欠な筆記具も紙も、残念ながら、いまのように誰でも気軽に利用できる代物ではなかった時代があったということを。 筆記具や紙という人工物がなければできない思考方法