サービスやプロダクトを開発するうえで人工知能を用いることが当たり前になったとしたら、生き残っていけるのはその下地となる技術を広く把握しているエンジニアだけ。しかし、人工知能を支える技術の全体像はなかなか見渡しにくいのが現状です。それを打破する『あたらしい人工知能の教科書』の著者・多田智史さんと監修・石井一夫さんにお話をうかがいました。 人工知能の技術全体を見渡せる本がなかった ――『あたらしい人工知能の教科書 プロダクト/サービス開発に必要な基礎知識』は、倫理や社会などの文脈で語られがちな人工知能を、エンジニアが必要とする技術の面から解説しています。 執筆はバイオインフォマティクス技術者の多田智史さん、監修は東京農工大学特任教授の石井一夫さんということで、たまたま生物畑のお二人がタッグを組んだ形です。ぜひ最初に、経歴を教えていただけますか? 多田:私は元々プログラミングは趣味でやっていて、