【バンコク=辻本貴啓】バンコク中心部のコンドミニアムで5日、代理母が出産したという生後2か月から2歳の乳幼児9人が、日本人とみられる男性が所有する部屋で暮らしているのを当局が発見した。 地元メディアなどによると、男性は自身が手がける事業の後継者が9人必要なので、代理母に出産させたと説明しているが、当局は人身売買の疑いもあるとみて調べている。 報道や男性の代理人弁護士によると、9人は男の子6人と女の子3人で、それぞれ別の代理母が出産。男性は9人の代理母に対し、計約70万バーツ(約220万円)を支払っていた。子どもたちは三つの住戸に分かれて生活し、それぞれに乳母が付いていた。泣き声などの騒音がひどく、1人ずつ乳母がいることなどを不審に思った同じコンドミニアムの住民が当局に通報し発覚した。 子どもは、バンコク近郊の施設に保護された。