第68回カンヌ国際映画祭で、スリラー映画『シカリオ』のレッドカーペットに登場したハリウッド女優ケイト・ブランシェット(2015年5月19日撮影)。(c)AFP/VALERY HACHE 【5月21日 AFP】南仏カンヌ(Cannes)で開催中の第68回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)は、女性をめぐる諸問題や女性監督に光が当てられ「今年は女性の年」との評価を受けている一方、女性映画人の多くからは「女性」という枠組みでくくられることへの反発も出ている。 カンヌ映画祭については、映画業界一般と同様に、これまで男性中心のイメージが強かった。そのため今年の公式セレクションには「風穴を開けた」と安堵する向きもあった。 オープニング作品はエマニュエル・ベルコ(Emmanuelle Bercot)監督の『スタンディング・トール(英題、Standing Tall)』だったが、女性