政府は5日、安倍晋三首相が世界経済について有識者と意見を交わす「国際金融経済分析会合」に招いたノーベル賞経済学者への謝金を公表した。ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授(3月16日)とポール・クルーグマン米ニューヨーク市立大教授(同22日)にそれぞれ、1万1300円の謝金を支払うという。 初鹿明博衆院議員(民進党)の質問主意書に対する答弁書で明らかにした。内閣府によると、謝金額は同府の規定に基づくもので、両氏はもともと来日する予定だったため、航空運賃は本人持ちという。京都に滞在予定だったクルーグマン氏には、謝金に加えて京都からの交通費1万3800円と東京滞在中の宿泊料1万900円も支払う。答弁書は「両氏の会合への招聘(しょうへい)に関し、これら以外の金銭を政府から支払う予定はない」としている。(鯨岡仁)