相続した莫大な富を社会に「再分配」 現在、アメリカでは史上最大の「富の移転」が始まっている。戦後、数十年にわたって莫大な資金を蓄えてきたベビーブーム世代以上の高齢者の資産が、下の世代へと移転している。その結果「ミレニアルズはアメリカ史上、最も裕福な世代になる」とも言われている。 そんななか、先代からの莫大な資産を相続したミレニアル世代の間で、相続した富を、人権や気候変動など社会改革のための運動を行う団体に「再分配」することを選択する人たちが増えていると、英紙「ガーディアン」が報じている。 現在30歳のモーガン・カーティスは、彼女の6世の祖(ひいひいひいひいおじいさん)から 「搾取のもとで富を築いてきた」と、語っている。 18世紀にヨーロッパからアメリカへやってきた6世の祖は、現在のニューヨーク州で紡績工場を営み財を成した。その次の5世の祖は銀行員として働き、その資産を鉄道事業に投資した