インタビューに応じたトム・マッカーシー監督 - (c) Mayumi Nashida 神父による性的虐待を暴いた記者たちを描いたオスカー受賞作『スポットライト 世紀のスクープ』には、弁護士(スタンリー・トゥッチ)の下、記者のマイク(マーク・ラファロ)が被害者のパトリック・マクソーリーにインタビューをする印象的なシーンがある。パトリックはマイクをはじめとした記者たちと同様に実在し、勇気を持ってつらい過去を明かした人物だが、映画で描かれた出来事のその後を彼は生き抜くことができなかった。 映画『スポットライト 世紀のスクープ』フォトギャラリー 「これは身体的な虐待であるだけでなく、精神への虐待でもある」というセリフは、劇中にも“神父による性的虐待の被害者の会”の代表として登場するフィル・サヴィアノが強調していたことだとトム・マッカーシー監督は明かす。「というのも、被害者はまだ若い子供たちで、彼ら