
リベラルも最高裁を「レイシスト」とは批判できない 橘:入学試験の得点に人種によるちがいがあるにもかかわらず、入学者を人種比率に合わせようとすると、得点の高い者が落とされ、得点の低い者が合格することが起きます。たとえば2009年の調査では、アジア系の学生がハーバードのような名門校に合格するには、2400点満点のSAT(大学進学適性試験)で白人より140点、ヒスパニックより270点、黒人より450点高い点数を取る必要があるとされました。 これはアジア系学生に対する不当な差別だと裁判を起こされ、2018年に米司法省が原告の主張を支持し、23年6月に米最高裁が「アファーマティブ・アクションは“法の下の平等”に反し、違憲である」との判断を下しました。 橘 玲(たちばな あきら) 1959 年生まれ。作家。2002 年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。同年刊行され、「新世紀の資本論」と評
トランプ大統領は連邦政府のDEI(多様性、公正性、包括性)プログラムを終了する大統領令に署名した。バイデン前大統領が推し進めた採用時に人種やジェンダーの多様性を重視する施策から「能力主義(メリトクラシー)」に基づいて人材を登用する方針に移行するとみられる。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)や『世界はなぜ地獄になるのか』(小学館新書)で、“きれいごと”の脆弱性を突いてきた橘玲氏はアメリカの大転換をどのように分析しているのだろうか。2回に分けてお届けする。 (湯浅大輝:フリージャーナリスト) >>後編:トランプ政権の多様性政策終了、実は企業も安堵?“アリバイ”づくり不要、「キャンセルリスク」減るのは好都合か 60年代の公民権運動がバックボーン ──トランプ大統領が就任直後から、連邦政府のDEIプログラムを廃止するなど大転換を始めています。この動きをどのように分析していますか。 橘
TBS系報道番組「報道特集」(午後5時半)は1日の放送で、芸能界を引退した中居正広氏の女性トラブルをめぐるフジテレビの対応などを特集した。 番組では、10時間超に及んだ同局の会見や、週刊文春が昨年12月26日発売号で、女性が事件当日の会食について「フジ編成幹部A氏に誘われた」としていたものを、その後「中居に誘われた」などと訂正したことを報じた。 その話題の中で、テレビ局で女性の参加する接待文化について「東京のテレビ局の女性社員やスタッフに聞いた」という声を伝えた。 制作会社のスタッフの声としては「居酒屋やカラオケで、男性上司や先輩に肩を抱かれたり、手を握られたり、卑猥(ひわい)なことを耳打ちされることがあった」と報道。同スタッフは一瞬の不快感はあったとした上で「訴える、抗議する、という考えはなかった」とのコメントを報じた。 民放の営業部社員の声としては「スポンサーとの会食で『俺と不倫してく
フジテレビの支配者は1988年に社長に就任して以来、37年間君臨する日枝久である。87歳の帝王は「戦わずして辞めるのか」と神託を下した。 帝王は戦うのか、それとも王朝は崩壊するのか。AERA 2025年2月10日号より。 【写真】ライブドア騒動時は表に出てきた日枝久氏。ホリエモンと臨んだ会見はこちら * * * フジサンケイグループ代表の日枝久(87)は1月23日、辞意を申し出る3人の首脳に対して、「戦わずして辞めるのか」と一喝した。世間とのずれを象徴する発言でもあるが、いかにも日枝らしい。というのも日枝は戦って勝ってきた男だからである。1度目はグループに君臨してきた鹿内家を追放したクーデター劇で。そして2度目は、急襲してきたライブドアの若者たちを検察に差し出すことで。「俺は勝った」。あのときフジテレビの社員は日枝がそう漏らすのを聞いている。 いまから20年前の、2005年2月8日、堀
フジテレビの支配者は1988年に社長に就任して以来、37年間君臨する日枝久である。87歳の帝王は「戦わずして辞めるのか」と神託を下した。 帝王は戦うのか、それとも王朝は崩壊するのか。AERA 2025年2月10日号より。 【写真】ライブドア騒動時は表に出てきた日枝久氏。ホリエモンと臨んだ会見はこちら * * * フジサンケイグループ代表の日枝久(87)は1月23日、辞意を申し出る3人の首脳に対して、「戦わずして辞めるのか」と一喝した。世間とのずれを象徴する発言でもあるが、いかにも日枝らしい。というのも日枝は戦って勝ってきた男だからである。1度目はグループに君臨してきた鹿内家を追放したクーデター劇で。そして2度目は、急襲してきたライブドアの若者たちを検察に差し出すことで。「俺は勝った」。あのときフジテレビの社員は日枝がそう漏らすのを聞いている。 いまから20年前の、2005年2月8日、堀
あれから20年。10時間20分に及ぶ1月27~28日のフジの記者会見で、つめかけた191媒体437人の記者たちが相次いで問いただしたのは「なぜここに日枝がいないのか」だった。日枝は1988年に社長に就任して以来、37年もの長き間フジに君臨してきた帝王である。2017年以降、持ち株会社のフジ・メディア・ホールディングスとフジの取締役相談役に就き、一線を退いたかに見えるが、依然として権力の源泉である人事権を手放さない。 それは2、3年おきに代わる社長や会長人事を見れば明らかであろう。気に入らなければすげ替える。社長といっても日枝の前では部長のようなものである。かくして日枝とほかの役員との間の差は広がるばかり。一方、論功行賞は明確で、ライブドアを征伐した宮内は後に社長に抜擢された。ライブドアとの和解交渉をまとめた飯島一暢も長くサンケイビル社長として遇されている。視聴率競争で負け続け、往時の勢いが
ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(52)が5日までにX(旧ツイッター)を更新。物言う株主として知られる米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが3日、フジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス(HD)に、日枝久取締役相談役の辞任を求める書簡を送ったことについて言及した。 【写真】並んで会見する堀江貴文氏と日枝久氏 日枝氏は日本時間4日、共同通信の取材に応じ、自身の進退について「人事に関しては会社が決めることで、ここで言う話ではない」などとコメント。堀江氏は当該記事を引用した上で「ここにきてもまだ、上場会社のガバナンスについてご理解されてないようで。アンタの去就を決めるのは株主総会な。わかってんか?」とつづった。 堀江氏の投稿に対し「株主総会が楽しみです。ここまで来たら、うやむやにするより株主総会までいてほしいって思います」「いいなぁ、この昭和感」「おっしゃる通り笑」などと書き
【ニューヨーク共同】物言う株主として知られる米投資ファンドのダルトン・インベストメンツは3日、フジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス(HD)に、日枝久取締役相談役の辞任を求める書簡を送ったと発表した。 【写真】芸能界はなぜセクハラやパワハラが横行するのか 変化を起こそうと活動する3人が語る「圧倒的な立場の差」 日枝氏は日本時間4日、共同通信の取材に応じ、自身の進退について「人事に関しては会社が決めることで、ここで言う話ではない」とした。辞任を求める米投資ファンドの書簡については「知りません」と答えた。 書簡は3日付。ダルトンは日枝氏について「なぜたった1人の独裁者がこの巨大な放送グループを40年近くも支配することが許されてきたのか」などと批判した。日枝氏はフジサンケイグループ代表で、フジHDとフジテレビの取締役相談役を務めている。 ダルトンはグループでフジHDの株式を7%超
元「SMAP」の中居正広の女性トラブルに端を発して、女性アナウンサーの“上納疑惑”が追及されているフジテレビ。 【画像あり】長谷川豊氏“全降板”になった過去の炎上投稿 これに対して、突如、元同僚たちに関する“告発”をおこなった元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏の振る舞いが波紋を呼んでいる。事の経緯をスポーツ紙記者が振り返る。 「長谷川さんは、親交のある実業家の堀江貴文氏とYouTubeチャンネルで“緊急対談”を行い、その内容が2月1日に公開されました。そこで、フジテレビ社員時代にレギュラー出演していた『情報プレゼンター とくダネ!』でのことを暴露したんです。 同番組でコメンテーターをしていた映画評論家のおすぎさんと、フジテレビの先輩にあたる笠井信輔アナ、佐々木恭子アナと会食。食事が終わるとおすぎさんがトイレへ向かい、その間に笠井さんと佐々木さんが“スッ”と消えたそうです。 すると、エレベ
その後の共同記者会見で、トランプ大統領は、パレスチナのガザ地区について「アメリカはガザ地区を引き継ぎ、われわれが仕事をする。ガザ地区を所有する。雇用と住居を無制限に供給する経済開発を行う」と述べました。 そして、所有は長期間になるとの考えを示した上で「私は世界の人々がそこに住むことを思い描いている。国際的で信じられないような場所になる。ガザ地区の可能性は信じられないほど大きい」と述べて、パレスチナの人々を含めて世界中から人が集まる場所にすると説明しました。 また、記者団から治安維持のためにアメリカ軍をガザ地区に派遣する可能性があるのか問われたのに対しては「必要であれば派遣する」と答えました。 一方、ガザ地区の住民の今後についてトランプ大統領は「ガザ地区は何十年もの間、死と破壊の象徴であり、その近くに住む人々にとって最悪だった。ガザ地区に住む180万のパレスチナ人が最終的に住むことになるさま
この写真にはショッキングな表現、または18歳以上の年齢制限の対象となる内容が含まれます。 ご覧になる場合にはご了承の上、クリックしてください。 【2月5日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は4日、パレスチナ自治区ガザ地区で暮らすパレスチナ人について、選択肢を与えられれば苦境に立たされている故郷から「喜んで」退去するとの見解を示した。 トランプ氏はホワイトハウスで一連の大統領令に署名した際、記者団に対しガザ住民について、「喜んでガザを離れるだろう」「彼らは大喜びすると思う」と語った。 「どうしてとどまりたいと思うのか。そこは破滅の場所だ」と続けた。 トランプ氏はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との会談を前に発言した。会談ではイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意について協議し、イスラエルに対し、まだ一部が確定していない合意の順守を促す可能性が高いとみられている。 トランプ氏は先に、
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