「自由」とは何かという問題は、 とても難しいことである。 「自由」とは、自分の行為に何らの 制約も加わらないことだと普通は考えられがち である。 しかし、それは、自由であることの十分 条件ではない。もし、「ランダム」であること が自由であるならば、それは容易に無意味に 落ちてしまう。 カントは、自分の内なる格率に従う ことができることが「自由」だと 考えた。 だとすれば、それは、「制約」という 意味ではむしろ不自由にも思える。 しかし、そのような内なる格率に従う ことこそが「自由」だと、今の私には 確かに思える。 やりたいこと、夢見ていることがある。 世間との交渉の中で、それができるとは限らぬ。 限らぬが、やはり、鋭敏に感じ取っていたい。 感じぬ状態が、「自由」とは思えぬ。 それは、一つの不感症であろう。 札幌から帰る。 フジテレビ「あいのり」のロケーション。 すばらしいセットの中で脳科学